【学び】言いたいことに合った、具体例を用いる大切さ

気軽に読み始めたつもりが、思わず見入ってしまった。。
それほどに、この人達すごいなと思った記事だったので、少し抜粋します。

抜粋①DXの話題について

初めからDXありきではなく、顧客にとって何が最大の価値になるかから逆算して、自分たちのビジネスの本質に本当に必要かどうか検証すべきでした。アメリカの宇宙飛行士が宇宙で書けるボールペンを作るために何千万もかけて開発したけど、一方ロシアは鉛筆を使ったという笑い話がありますが、このメーカーはまさに同じことをやってしまったわけです。

話題のものをとりあえず導入して、それっぽくすれば良いという誤解から生じた悩み。
「その機能、本当に必要なの?」と、一歩引いて考え直してみることが大切だと感じました。

抜粋②ユーザー目線について

アイデアの選択肢は「絞る」のではなく「ユーザーの視点で迎えに行く」
最初からユーザー視点になって考えても、ほとんどがすでにあったものや、既存のマーケットで使い古されたものになってしまう。いったんはテクノロジーの可能性やクライアントの利益を考えて最大限広げることが重要です。できることは無限にありますが、そこから本当にユーザーに必要とされる課題を見つけ、迎えに行くんです。

これは、ユーザー視点を考えるにも適切な順番があるという話です。
じっくり視野と選択肢を広げてからでないと、あるものに偏ってしまうから新しいものは出にくい。
ものが飽和する中で、創造的になるためにはこういう視点が必要なんだなと思いました。

抜粋③企業の行き着く先について

本質的な課題をおいて、技術の進化ばかり追求しても本当にユーザーが興奮したりワクワクするようなものにはなりません。ものの価値を再定義するうえで、よく投資先のスタートアップやクライアントさんに対して、「そのイノベーションが便利なのはわかるんですけど、グッときますか?」と問いかけています。便利、お得だけでなく、「ユーザーにとってワクワクするか」はきちんと問い直したほうがいい。
便利、お得は最終的に差別化競争、スペック競争になりがちです。とにかく薄く、軽く、丈夫に、安く。こればかりやっていると作り手はどんどんしんどくなります。それよりは「なんかワクワクするね」というものを作ったほうが結果的に市場で長続きするし、競争力としてのコスパもいい。

それまでの「当たり前」を疑うようなものは、革新性があるとされます。
しかし、どれだけ革新性があっても、行き着く先は機能面の強化となっていく。
しかし、ユーザーがハッと手に取りたくなるようなもの。
それが、本質的に求められているものなのかなと思いました。

抜粋④過去で見る、ねじれについて

人口減少問題が一番象徴的なので少しお話しすると、日本は明治以来100年間、最大の課題は人口増大でした。人口さえ減ればすべての問題は解決すると、あらゆるソリューションが考えられていた。人口が増えると物理的に日本という国は食えなくなる、だから、満州開拓にしろ、移民して人が食えるよう土地を確保しようという発想が実行に移された。
戦後は戦後で、産児制限です。新聞・雑誌を見ると、女性がもっと活躍しなきゃいけないと当時から言われていましたが、女性の社会進出の一丁目一番地は「いかに子供を産まないか」でした。子供がいっぱい生まれると女性が家庭に縛りつけられて社会進出できないから制限しようというのが、フェミニストの重要な運動テーマのひとつでした。
高度成長期で経済的に豊かになっても、「人口が多いせいで住宅難、交通戦争、受験地獄、公害が起こっている、だからどうやって人口を抑制するか」と議論されていた。それなのに、実際に人口が減り始めたら今度は「人口減が諸悪の根源」と言われる。ちょっと時間的な奥行きを持って過去に遡るだけで、こういうねじれが見えてくるわけです。

目先の表面的なことだけにとらわれると、その本質が見えてこない。
それを人口減少を例にして、説明されたものです。
マスメディアによって切り口が操作された情報も、同じようなことなのかなと思いました。
パッと見の情報しか見ておらず、その奥を見れていないから間違った情報が広がってしまう。
認識の誤解とは、こういったところから生まれていくのかなと思いました。


最後に

個人的には、最後の人口減少の例が最も、「おおっ、わかりやすい」となりました。
でも、それ以上に、お二人の話がどれもわかりやすい。
受け答えを見ても、結論から入られていて、それを補足する具体例を用いられている。
具体例が、言いたいことにしっかりハマっているので、内容が想像しやすくなっていました。

「結論は?」「要するに?」
という言葉をよく言われる自分にとっては、その学びのほうが深かったように思います。








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