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教員4年目で初3担のはなし前編

01 分からないことだらけの初3担
ついに1年生から担当した生徒達と共に3年生になりました。初めてこの高校に赴任した時には輝いて見えた花形である3学年担任になりました。3担の主な役割は、やはり生徒の進路実現です。生徒との面談や教科指導など、教員団は全力で生徒と向き合い、全職員でサポートします。
初めての3担で、担当したことのない仕事ばかりでしたので、経験豊富な
先輩たちに助言をもらい、引継ぎ資料を読み込み、十分な準備をして4年目に臨みました。

02 生徒との進路相談
綿密に生徒と面談を重ね、生徒の進路先をサポートします。高校生のほとんどは自分の進路についても不安で、入試についても情報が足りていません。「生徒は面談での問答を通して初めて自分のやりたいことが分かる」と、ベテランの先生も言っていましたが、本当にその通りだとおもいます。
2年生の時と同じ学級をそのまま持たせてもらったので、比較的じっくり生徒と進路を考えることができました。2年生のころはやりたいことは見つからず、面談中も困ってしまう生徒も、自分の趣味や、得意なこと、小さい頃の夢など、様々な点と点を繋ぎ合わせることで、生徒が自分の人生について本気で考え、初めて自分で自分の将来を決定します。そう考えると、生徒の初めての人生の意思決定に携わる高校教師、特に3年生の担任の責任は本当に重要です。

03 調査書・志望理由書・推薦書の3強
3年生担任の仕事のうち、大きな仕事としてまず挙げられるのが、調査書、志望理由書、推薦書の3強です。アドバイスを先輩方からもらう時に、「調査書は早めに仕上げた方がいい」としきりに言われました。
私が勤めていた高校は、推薦指導にかなり力を入れている学校で、1学級から20人ほど出します。推薦に出願する場合は、生徒は志望理由書を書き、担任は、推薦書を書きます。本来ならば、志望理由書は生徒自身の力で書ききると思いますが、私の高校では、志望理由書も徹底的に教員が指導します。夏休みから志望理由書の添削を一人一人個別にはじめ、合計10回ほど添削を繰り返す中で、さらに生徒の志望理由を精錬します。それと一緒に我々は、調査書と推薦書を作成します。これらは、さらに、副担任、学年長、進路指導課長、教務課長、副校長のチェックを受けます。誰かが出張などで不在だと、書類が回らなかったりするので、出願の日程にかなり余裕をもって書類を作成します。結構ハードですよね。私はかなりビビッてたので、他の先生方よりも早めに初めて、空き時間を見つけながら仕事を進めました。特に学校推薦入試出願ピークの10月には結構忙しくなります。ただ、そんな中でも余裕を持つことは本当に大切です。できるだけ、時間に余裕を持つようにしましたし、仕事も早めに終わらせて、睡眠時間も確保するようにしました。

04 推薦入試
そして迎えた、11月の推薦入試では、多くの生徒が大学試験に臨みます。この推薦組の頑張りが、一般試験組の力になり、学年学級が受験に向けていい方向に向かいます。推薦試験に向けた小論文の練習や、教科試験、面接練習を通して本当に成長するなと感じました。たとえ、推薦試験不合格だったとしても一般試験に向けて切り替えてさらに頑張り、合格を勝ち取る生徒を多く見ました。推薦試験への頑張りは一般試験に繋がりますし、2次試験で面接や小論文を使っている大学の場合は積極的に総合推薦から勝負するといいと思います。

少し業務的な内容に偏ってしまいましたね。長くなったので、ここまでで前編としたいと思います。


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