見出し画像

大学教員公募戦士:リストラ

「まさか追い出し部屋に」北海道大准教授 4平方mにたった1人

毎日新聞の記事です。専任ながらいわゆる「追い出し部屋」に放り込まれたニュースがございました。

部門のある教授から、研究室に新しい准教授と助教を迎えることになったと告げられ、こう言われたという。「場所がないので研究室にはいられないですよね」

https://mainichi.jp/articles/20240507/k00/00m/040/111000c

これだけ聞くと(読むと)ちょっと意味が分からないかもしれませんが、大学には「力学」があるものです。この点、公募戦士の皆様にはポストを得たあとでも自らの行動に細心の注意を払っていただきたいと思っています。

問いっても、プロ非常勤よりマシじゃないか、と思ったらすこしそれは違うかもしれません。4平方mの「部屋」で、化学分野の研究は成り立つでしょうか。

また、学生指導もできないとなると、本当に何も「やれない」状況に追い込まれているわけです。

何らかの力は大学にはある

今どき人権すらも蹂躙するようなこんなことあるの? とお思いのかたもいらっしゃるでしょう。

これ、大学というイマイチ世間ズレした環境だからこそ起こりうることだと思うのです。

ですから、とてつもなくいいことを言う人がいたとしても、「面倒」とか「人として付き合いたくない」という全く本質以外の力学がまかり通るし、それをさほど変に思っていない場合もままあります。

その他、表にでているリストラ例として知られている大学として、奈良学園大学があります。こちらも最近記事になっています。

少子化対応にしくじった大学の末路か、学部再編失敗で教員の大量リストラも

奈良学園は2013年11月、約40人の教員に対して、2017年3月までに転退職するように迫った。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75074

結構な人数を「リストラ」しようとしたわけです。結局訴訟に発展し、一部和解に至っています。

大量リストラが通告されてから高裁での和解で解決するまでに約8年、提訴からは約4年の月日が流れた。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75074?page=6

結論がでるまでにびっくりするほど時間がかかり、その時間で失われた研究・教育の機会はたとえ和解しても取り返すことはできません。

(ここからは投げ銭用の短文です)

ここから先は

258字

¥ 100

サポートはとても励みになります!!