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大学教員公募戦士:年末駆け込み公募はチャンス

11月からの公募がかかるポストの多くは、秋までに空くポストの穴埋め人事も多くあります。なぜ穴埋めが必要なのかと申しますと、学科・研究科の種別によって出す学位によって必要とする教員数が決まっているからです。

学位別に教員数が違う?

理系の工学系では、「ゼミ」ではなく「研究室」単位で学生が配属され、その人数は案外少ないものです。しかし、文系ではいまや卒業論文がマストとされなくなっています。

こんなことがなぜできるのかといいますと、学位分野によって教員の下限に上下があるからです。大学設置基準の「別表第一 学部の種類及び規模に応じ定める専任教員数」あたりを見ますと、分かりやすいと思います。

大学設置基準の別表第一 学部の種類及び規模に応じ定める専任教員数 (第十三条関係)

今後基幹教員制度の導入などでもう少し柔軟な教員配置とはなるはずですが、簡単に言うと「文学関係」「教育学・保健学関係」は、学生の数と比べ、教員数が少なくて済みます。理系の半分くらいでしょうか。

大学教員を目指すなら、理系がオススメ?

文系でも「法学関係」「経済関係」「社会学・社会福祉関係」は大学経営という意味では、若干効率が悪いことが分かります。とはいえ、これら三分野は、ある意味奇をてらわない鉄板のものでもありますから、大きな投資が必要な理系よりははるかにましということができます。

となると、教員の穴埋めがどうしても必要な大学は、理系のポストにでてくる可能性があるということも言えます。一般的に教員数をぎりぎりで回している大学はないのですが、文科省の決まり事のほかに、資格関係の決まり事などもありますから、まだチャンスはあると思っています。

かくゆう退役軍人会も、もともとは理系のキャリアを持ってはいませんでした。実務的にその手の内容は扱っていましたが、研究としてはからっきしです。個人的な経験から申しますと、「理系で取ってしまったけれども、将来学部改組で文系にシフトさせたときに使いやすい奴」を演じたほうがどうやらうまく行きそうなのです。

ただし、これは年末の人事だからいえることです。正直この時期の公募で条件のとてつもなくよいポストは期待できませんし、でても本当に実力のある人が奪い去っていくものです。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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