大学教員公募戦士:まだ「割れて」いない私大の現状

「年内入試」と大学「定員割れ」の厳しい実態 大学生き残りのキーワードとは?

私立大学の約半分はすでに定員割れしております。定員が確保できないということは、経営が成り立たないということです。

では、定員割れしていない大学の現状とはどのようなものなのでしょうか。


「割れて」いない私大

一部の有名校は、今後も割れることはないでしょう。若者の人口が減ることは分かっていても、若者のほとんどは都市圏におり、しかも有名大学は都市圏にあります。

したがって、(勝手な予想ですが)20年くらいはなんの手を打たなくても、人は集まります。ただし、なにもしないと質の悪い学生が集まってしまうかもしれません。

地方の割れていない大学

北海道・東北・(関東)・北陸・(中部)・(関西)・中国・九州の各地方に分けてみます。関東と中部と関西は、三大都市圏ですので、ここでは扱いません。

このなかで割れていない踏みとどまっている大学のほとんどが、「謎の地域ブランド」を持っています。このブランドがいいほうに働けばもちろんOKですが、よくないほうに働いているためにじり貧さを味わっている大学も少なくありません。

特に、その地方の2番手3番手あたりの大学がずいぶん苦しい感じになっていることがデータをよみとるとお分かりいただけると思います。ぜひお読みの皆様の育った地域の状況を調べてみてください。

公募戦士は永遠に公募戦士に?

現在「プロ非常勤」という、非常勤講師のみで生活をされている先生がいらっしゃいます。公募戦士は、納得がいくポストを得られなければ、永遠に「公募戦士」の海をドリフトしてしまう可能性すらあります。前述のプロ非常勤が永遠にプロ非常勤であることと同じようにです。

年齢がいってしまいますと、いよいよ引き取り手はなくなりにっちもさっちもいかなくなります。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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