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(私の)プレゼンスライドの作り方 02
私はマーケティングチームに所属するエンジニアということもあり、最近はイベントやウェビナーで登壇するようになりました。人生何があるかわかりませんね。
私のスライド作成の進め方は他の人とどうやら違うようなので、普段やっていることをつらつらとまとめます。
こちらの続きです。これにスキしてから読んでいただけると喜びます。
資料化編
骨子ができたら、いよいよ資料作成です。
4スクリプト作成
「3章立て」で作ったパラグラフ毎に、テキストエディタで原稿を書いていきます。間やフィラーもすべて記述します。作業中はひたすらに発声し、つなぎに無理がないことを詰めていきます。ちょっとでもわかりにくい用語が出てきたら即その場で説明を加えていきます。「2情報収集」で理解した内容を元に正しく解説できるようにし、URL情報も添えておきます。
ちょっとでもサボると聴講者の理解が途切れてしまい、集中してもらうのが難しくなるって思ってます。
関連するウンチクや時事ネタも書いていきます。ソレに関する自分の体験なんかも「さも思い出した様にセリフを入れていきます」
「これ初めて知った時 私めっちゃびっくりしたんですよー。だって、ほげほげがほにゃららできちゃうって すごい便利なんでー。」
これを「本機能は、ほげほげをほにゃららすることができ、非常に運用性が高いためお客様からご好評頂いています」なんていうと、誰の耳にも残らないって思ってます。自分の感情をそのままの言葉で綴っていきます。
プレゼン時間の設計もこの作業の中で行います。文字数でだいたいの時間を見積もれるので、登壇の時間に合わせて調整します。
ここまで終わると、ひと安心です。
5スライド作成
さぁいよいよ資料っぽくなります。なおこの作業は数時間です。
パワポを起動し「3章立て」で作ったパラグラフ毎に、白紙スライドをつくり、メモ欄にスクリプトをコピペしてきます。「1スライド1メッセージ」を厳守し、必要に応じてスライドを別けます。
アニメーションはオブジェクトのフェード程度。クリックのタイミングは忘れがちなのでメモに記載します。画面切り替えは最初と最後だけ変えますが、本編はフェード固定です。オンライン登壇の場合、大きな変化を伴う描画はうまく映らない可能性が高いんです。
聴講者の視線をどこに持ってくるかを考えながら配置です。
内容が「概念」や「事象」の場合、イメージ画像を一枚どーんと貼って、ワンメッセージ添えます。メッセージは「このスライドを一言でいうと?」という観点で20文字程度になるまでウンウンいいながらひねり出します。長い文は聴講者に「読ませて」しまい、意識が途切れがち。
画像はAdobe Stock さんといらすとやさんのお世話になっています。Stockは著作権の問題をクリアしているので安心な上、いい感じの画像が揃っています。ネットで拾った画像を使うのはいろいろアウト。
![](https://assets.st-note.com/img/1647707795525-DR8lCkPSan.png?width=800)
「機能」の説明スライドは、可能な限り情報を削ぎ落とします。
![](https://assets.st-note.com/img/1647707631024-7ih5RvqvQk.png?width=800)
私の資料は情報量がうすうすで「再利用性」の低さに定評があります。製品のスペックやラインナップは全く触れません。話したところで覚えられないと思うし、最新情報はWebで見てください。
文字が投影されると聴講者は無意識に読み、いずれかの反応をします。
「わかる」と安心してしまい、他のことを考える。
「難しい」と気持ちが途切れ、他のことを考える。
「面白い」と夢中に読み進め、登壇者の発言が耳に入らない。
6練習
すべてのスライドが完成したら時間を図りつつ何度も練習します。録音するのは恥ずかしいですが、呼吸音とか早口ポイントがとても良くわかるのでたまにやります。この過程でスライドの修正や、スクリプトの追加変更はよくやりますが、章立ては変えないようにしています。章立ての変更は「つながり」に不自然さが出てしまうので、その場合は章立てからやり直しています。
Tips:自己紹介スライド
やらない人も多いですが、私はおすすめしています。理由は2つ。
出会って即、本題に入るのは忙しない
(私は)登壇者が何者かを聞きたいので
コミー的『自己紹介にいらない情報』
新旧の所属情報と役職(面白い場合は除く)
「前職はNTTのグループ企業にいました」
「今はマネージャをしています」
コミー的『こういう自己紹介が好き』
「これまで何をした」(これは簡単)
「今何をしている」(役職じゃなく)
「こういう未来に向かっている」(高難度)
最後に
「いきなりパワポ」で作っちゃう人も結構いますよね。やり方は人それぞれなので、やりやすい方法で進めるのがよいと思います。私はこの方法に到達してから、スライド作成で慌てることはほとんどなくなりました。
プレゼンテーションのゴールは「相手に行動を起こさせること」で、自分の言いたいことを言うことではない。よく耳にすることですが、言いたいことを十分に言いつつ、相手に伝わって行動を起こしてもらえたら、さいこうですよね。
自分の言いたいことをていねいに相手の課題に寄せていくことで、両立できるんじゃないかなーなんて思ったり、しています。
おしまい。
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