【志考巡遊】世界を近く感じる

皆さんこんにちは。
人道支援家のTaichirosatoです。

【志考巡遊】
1000文字で届ける僕の新しい遊び方

自分の軸となる「志」
日々の思「考」展開
その頭の中を「巡」り
文字で「遊」ぶ

今回が記念すべき1本目。やるといってなかなか書き始めないのが僕の良くないところなのかもしれませんね。気を取り直していきましょう。

世界を近くに感じる

2024年8月8日午後16時42分
宮崎で日南市を中心に震度6弱を観測し、昨日の夕刻の話題はそれで持ちきりになった。地震規模を示すマグニチュードはM7.1と発表され、気象庁によると南海トラフへの影響も示唆された。

被害状況はまだ明確になっていないが、被災された方の無事と一日でも早い復旧を願う。
僕の現在の専門は国際災害医療であるが、日本での災害医療経験もある。
昨日の震災後、災害に関連した医療ニーズの発生と情報更新、派遣待機要請などで僕のメールBOXは忙しくなった。
ここまでは災害医療に関わる人間として、よくある話。

その後数時間の時間をおいて、今回は今までとはちょっと違うところからたくさんのメッセージが届いた。

宮崎地震のニュースは世界にも発信された。
おそらくそれほど大きなインパクトを生むようなニュースではなかったのではないかと推測する。

それでも昨晩、僕のWhatsapp（LINEのようなメッセージアプリ）は、忙しく鳴り続けた。
イエメン、ケニア、フランス、ネパール、etc..
世界中から寄せられた「タイ、日本は大丈夫か？」というメッセージ。

メッセージをくれた彼らは世界のどこかで僕と出会い、遠い世界地図の右端の島国を知った、日本に友を持ったと思ってくれた人たちである。
そのメンバーの中には、先月僕がウガンダで参加した緊急支援研修で共に学び合った災害のプロ達もいた。

世界で活動すればするほど、世界中に友が増えていく。
今の僕にはゆかりの土地や国がたくさんあり、彼らに出会った場所を故郷の様と思えるような感覚すら持っている。

もしかしたら、今回メールをくれたメンバーもそんな感覚が芽生えたのかもしれない。

友が暮らす国
たったそれだけで、飛行機で10時間以上かかるその場所は
既に世界のどこかではなくなる。

世界を近くに感じる瞬間

みんなが世界中の友を心配できる
そんな風に世界を近くに感じることが出来たら
そんな輪が世界にもっと広がったら

無関心がなくなり
今よりもっと暖かな場所が世界に増える
そんな気がするんだ

世界の誰かを想う
思いやりが世界中に溢れますように

Best,
Tai　　　　　（本文　877文字）

※投稿内容は全て個人の見解です。
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