プロ奢ラレヤーが「ツイッター開始から、たった6カ月でフォロワー2万人を獲得した」ことへの分析。そして、応用。【2021年 最新版】
※これは悪徳情報商材パロディです
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まえがき
これは「だれでもここに書いてあることをマネすればフォロワーを増やせる!」といったことを主張するものではありません。あくまでぼくが活動の序盤にやっていたことを分析し、そこで明らかになった結果を共有するnoteです。
あくまで「ひとつのケース」の詳細を眺めたい人向けです。つまり「これを読んでどうにかなりたい!なにか別のじぶんに!」みたいな気持ちで読むことはオススメしません。そういった類のものではないことを理解しろ。よろしくどーぞ。
もちろん、中には「ひとつのケースを学ぶことでそれを抽象化し、自らの活動にも応用できる」ような優秀なひともいると思います。そういうひと向けに、この文章はすこし実践的で、再現が可能なかたちにおさめました。バカなひとも、優秀なひとも、どちらもたのしめます。動物園みたいですね。
↑書いたひと
以下、この記事への感想です。
▪️まえがき 本名はオワコン
最近は、つくづく本名はオワコンだなあ、などと思っている。それは、本名で活動することに合理性がなくなってきている、ということだ。本名とは、「本人に愛着が湧いているだけ」のよくわからない暗号にすぎない。本人にとって、どれだけその本名に愛着があるとしても、あなたという生き物の性質がわかっていない人間からすれば、それは、暗号にすぎないわけだ。自分を誰かに理解してもらうには、つまり、暗号を誰かに理解してもらうには、解読してから渡すほうが合理性がある。そういった意味で、ぼくは本名は暗号であり、オワコンだと思っている。
画像提供 行武亜沙美/図解屋 https://twitter.com/OTASM9
ぼくの本名は「中島」なのだが、皆さんの周りにもさまざまでたくさんの「中島さん」が存在するとおもう。これが、本名の一番のネックだ。まず、本名はSEOで勝つにはあまりにも競争相手が多すぎる。つまり、「その名前でエゴサをしたときに、何%がお前のはなしなのか?」という話である。そこで勝つためには、ぼくが「中島」として多くの人に認知され、活動していくためには、そのひとたちにとって最強の「中島 ●●さん」を倒さなくてはならない。これでは、レッドオーシャンであるし、ムダに消耗するだけだ。一般的な名前だとインターネット時代に不可欠なエゴサもしづらいのである。
画像提供 りん@イラスト https://twitter.com/rinn_nikki
▪️第1章 じぶんのセールスコピーをつくれ
・プロ奢ラレヤーという答え
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
何を隠そう。ぼくは「プロ奢ラレヤー」という名前で活動をしている。「奢られる」という分野における、プロだ。
このネーミングには、実はかなり合理的な理由がある。詳しくはこのあと述べていくが、さきほど述べた「本名はオワコンである」に対するアンサーである。つまり、ぼくはオワコンな本名を捨て去り、その代わりに、よりいまの時代にマッチしたものを採用した。それが「プロ奢ラレヤー」である。
・じぶんが好きなことを知れ
このあたりで少しだけ、ありきたりな話をしていく。ありきたりな話というのは、なぜありきたりなのか、というと、いろんなひとがいろんな場所で違う形で叫んでいるからだ。そして、その事実は同時に「それが本当に重要なことであること」の証明でもある。いろんなひとが、「ありきたりだ」とわかっていても、あえて言わなくてはならないから言う。そして、今回もぼくはありきたりなことを話そうとおもう。
ひとは、好きなことにしか熱量を燃やせない。なにかを生産しようとするとき、ほとんどの場合に言えるのが、「なにをするか」よりも重要なのは、「それを好きかどうか」だということだ。やはり、何周まわっても、じぶんが好きなことを理解しなければ始まらない。
ぼくは「妖怪に会う」のが好きだ。妖怪というのは、ざっくり言えば「小豆洗い」みたいなことをしている人や、「目玉親父」みたいな身体的特徴を持っているが故に数奇な人生を歩んできた人。とにかく、一般的な「人間性」とは反対側に位置するような人間と接触することがライフワークになっているし、そんな毎日は大変充実しているように思う。
これはこれから先変わるかもしれない。とりあえず、いまはそう考えている。そんなレベルでいい。ひとまず、好きなことは暫定で決める。
そのときに注意することは、できるだけ欲望の解像度を高く、そしてより本質的に、シンプルに(つまり、欲望の実現ができるだけ容易い形に)しておくことだ。「5000兆円ほしい!」よりも、「月30万円の不労所得がほしい!」のほうが本質的だし、それよりも、「毎日メシと寝床がほしい!」のほうが本質的だ。これくらいでいい。少しずつ、アップデートしていくイメージだ。
・じぶんが得意なことを知れ
画像提供 たっつん@ゆる図解イラスト https://twitter.com/tatsuun7
とりあえず好きなことを暫定で決めたら、次に考えるのは、じぶんの得意なことだ。あまり好きではなくても、なんとなく「他の人は大変そうにやっているけど、じぶんにはそんなに大変ではないなあ」と感じることを思い出す。
そして、「好きなこと」と「得意なこと」の最大公約数を探していく。得意なことの中で、好きなことをやっていくために活かせるものはないか。ぼくの場合であれば、「言葉を並べる」という得意ことを、「妖怪に会う」という好きなことに結びつける方法はないか?と探していく。
ぼくは、この結果、ツイッターを選んだ。言葉を並べるのは、それなりに得意だったし、苦ではない。現にこの記事だって、飛行機で数時間ひまだからついでにサクッと書いている。
そして、ぼくがツイッターで発した言葉がだれかの心中にぐさりと刺さり、ぼくにひとが集まってくれば、ぼくは「妖怪に会う」確率が少なからず上がる。それなら、やってみよう、と思った。それがぼくがツイッターを戦場に選んだ理由である。
・市場をリサーチし、スキマにポジションを取れ
画像提供 さい/ズカイストhttps://twitter.com/aragakisai
ここからがキモだ。「好きなこと」と「得意なこと」の最大公約数を探した結果、「ツイッターで文字を並べること」にたどり着いた。しかし、よく考えると、「ツイッターで文字を並べているひと、強すぎないか? ここで勝てるのか?」ということに気付いた。つまり、ただ「言葉を並べる」だけでは、すべてのツイッタラーと戦うことになってしまうし、いますでに力と人間を囲っているアルファのひとたちとも戦わなければならなくなる。これでは、レッドオーシャンだ。どうにかして、競争相手を減らさなければならない。
そこで、ぼくが出した答えは「ポジションを取る」ということだ。そんなに難しい話ではない。簡単にいえば、「妖怪になる」ということだ。つまり、「ほかのひとがやっていないことをやっているひと」として、「言葉を並べる」。使い古された言葉で表せば、かけ算。「言葉を並べる」というジャンルで戦うのは難しくても、「ほかのひとがやっていないことをやっているひと」になったうえで、「言葉を並べる」と、競争相手が一気にいなくなる。つまり、これがぼくが「プロ奢ラレヤー」になった理由のひとつである。ぼくは、糸井重里の言葉と真っ向勝負することは避けて、「プロ奢ラレヤー」として「言葉を並べる」ことにした。これがポジション取りの本質だ。
・キャッチーなニックネームを考えろ
ぼくが提唱しているのは、「本名なんてさっさと捨てて、じぶんしかやっていない特異なことを専門的にやって、そのじぶんのやっている特異なことが誰にでもすぐに伝わるキャッチーなニックネームで活動をしろ!」だ。
最初に述べたように、本名はオワコンであるし、じぶんのやっていること(かつ、有名なひとが専門的にやっていないこと)を、ただ名前を言うだけで薄っすらと理解してもらえたら、あなたにはひとが集まっていく。そして、あなたの発言に価値が生まれ、いろんな人たちに消費されていく。現代の情報過多社会において、こんなにも美味しい話はなかなかない。そこで、ぼくがキャッチーなニックネームを考えるときに、気をつけていることを箇条書きで記しておく。テキトーに参考にすればいいとおもう。
・多くの人に伝わらない単語は絶対に使わない。
・できるだけコンパクトに
・相反する2つの概念を取り込むと5飜
・ツッコミやすいポイントをつくる
※これを読んで「プロ●●ヤー」みたいなニックネームを安易につけてる人はセンスないのでさっさと就職しよう!
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▪️第2章 伸びるツイートを知れ
ツイッターで活動するにおいて、何周まわっても結局いちばん重要になるのは、「どれだけRTされるツイートを生産できるか」だ。そこで、まずはどういったツイートがRTされるのか、を知っていく必要がある。これについては、ある程度の情報を持ったうえで、実際にツイートをし、実践でなんとなく理解が深まっていけばいい。あまり頭でっかちになっても仕方ないので、軽く読み飛ばす程度にしてほしい。
・ひとは「共感」でRTする
まずは抽象的に語ろうと思う。まず、ひとは「共感」したときにRTをしたくなる。これはつまり、「共感した!みんなにも見てほしい!」「共感した!RTしなきゃ!(投げゼニ文化のようなもの)」が主だ。これについては、ツイッターをやっているひとならだいたいわかるはずだ。では、どうしたら「共感」されるのだろう。ぼくのなかの答えは、「身近さ」に集結した。
少し前に、登録者100万人ユーチューバーのジョーブログくんに会って、奢られたことがある。ユーチューブとツイッターとでは違うとはいえ、あれだけのひとを自分のチャンネルに集めているわけだ。「共感」がないわけがない。実際にジョーブログくんに2度会って、この「共感」が、彼のどこにあるのかがわかった。
・ジョーブログが人気な理由
画像提供 たっつん@ゆる図解イラスト https://twitter.com/tatsuun7
彼が多くの人に持たれている「共感」の正体は、「身近さ」だとおもう。それは会いにいけるアイドル、のような物理的な話ではなくて、バックグラウンドにある。彼は「挑戦する!」をテーマに動画を撮って(というより、生きて)いる。その際に、もし彼が生まれつきの生粋サイコパスで「挑戦?全然ふつうでしょ。なんにもワクワクしないよ」という人間だとしたら、たしかに挑戦のレベルは上がっていくが、ひとは集まりづらいだろう。よく見る「高層ビルから、高層ビルにジャンプする」みたいなクレイジーさ(悪い意味で)は、彼にはない。では、なにが「身近さ」なのか。それは、「挑戦するの、ほんとうは怖いけど!やってみると、楽しいんだぜ!」というメッセージ性である。ぼくが彼と会っておもったことは、「あぁ、なんか根っこは普通のひとだ」ということ。彼のある種の普通さ、人間っぽさが「共感」を生んでいる。
これはツイッターにおいても言えるはずだ。それはつまり、「挑戦すんの、たのしい!」だけでは、伝わらない部分。「(挑戦するの、ほんとうは怖いけど!)」の部分をいかに恥ずかしがらずに出していけるか。ないものを繕うのではない。あるけど出していないものを出すのが大切なのである。
ここに共感があつまり、ひとが集まる。ひとは、弱みを見せた人間に対して、おおかた優しい。共感性とは、つまり、その人間がオープンにした人間的な弱さに比例するとおもう。
↑これも参考になる気がする
・ひらがな比率をあげろ
画像提供 デザインエヌ https://twitter.com/design_n_1103
ツイートに「身近さ」を持たせることにおいて、いちばん誰でも簡単にできるのは、「ひらがな比率をあげる」ということだ。ひらがなはすごい。ほんとうにだれでも読むことができる。初等教育バンザイ!
まず、ツイッターにいるひとのなかで、あなたのツイートを「待ち遠しい!」と思ってくれているひとを除けば、ほとんどのひとがあなたのツイートなどに興味はない。目に入ったとしても、2秒でスクロールされる。それでは、いかにその2秒で「おっ?」と思わせるか、が大切になってくる。そこでぼくがものすごく簡単に、「2秒で身近さを感じさせる」ためにやったのが、ひらがなの比率をあげることだ。これはやってみるとわかるのだが、ほんとうに伸びる。同じことを言うとしても、難しい漢字や、横文字をバリバリに使ってツイートをするよりも、だれでもわかるひらがなを使うことで、ツイートに興味を持てる母数を広げているわけだ。
・140字で1つのことを伝えろ
ひらがなを使う利点はもうひとつある。それは、実質使える文字数が減るということだ。すべてを漢字に変えれば、当たり前だが、文字数は節約することができる。140字の濃度をあげることができる。
そこを、あえて求めないことに大きなメリットがある。それは、「シンプルに伝えられる」という点だ。多くのひとは、複雑なものよりもシンプルなものが好きなので、より読んでもらえる。そして、シンプルであればあるほど、そこにあるメッセージに共感しやすくなり、ツイートがRTされやすくなる、というわけだ。書きたい小難しいことはnoteにでも書けばいい。ただ、それをするにもなにをするにも、その土台には「じぶんに興味を持っているひと」を増やすことが必要になるのだから。
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▪️第3章 無意識に伸びるツイートをしろ
・伸びるツイートをするな
さて、前章では、「伸びるツイートの特徴」を語ったわけだが、今回話すのは、「伸びるツイートをするな!」である。さっそく、わけのわからないことを言い始めたな、などと思ったひともいるとはおもうのだが、こっちはマジメにやっている。あなたがなにを思おうと、ぼくは「伸びるツイートをするな!」ということを、この章では語っていく。
・息をするかのようにできることをやれ
画像提供 たっつん@ゆる図解イラスト https://twitter.com/tatsuun7
ツイッターにおいて、「どんなツイートが伸びるか」よりも大切なことがある。それは、「ツイートをすること」だ。当たり前なのだが、ツイートしなければツイートできない。いくら高確率でホームランを打てる人間であっても、怪我をしてバッターボックスに立てないようなことがあれば、ホームランは打てない。たくさんのホームランを打つためにもっとも重要なのは、「バッターボックスに立つ回数を増やす」ということだ。これもツイッターにおいて、同じことがいえる。
「伸びるツイートをするな!」の意図を語る。これは要するに、力を入れすぎるな、ということだ。ホームランを打つために力を入れすぎると、疲弊して、怪我をしてしまう。それと同じように、伸びるツイートをするために力を入れすぎると、疲弊する。そして、ツイート数が減っていくわけだ。これではホームランは打てない。とにかく、無理のない範囲で、バットを振っていくといい。とにかく、回数を振ろう。そのために、力を抜こう。
・無理せずできることの中から、ほんの少しだれかの役に立つことを見つけろ
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
力を入れすぎずホームランを打っていくために重要なのは「バッティングフォーム」だ。つまり、できるだけ普段のフォームを、理論的にホームランが出やすいフォームにしておくわけだ。逆に、あまりホームランを打たずにヒットを連発したいひとは、そのためのフォームにすればいい。これはツイッターにも言える。力を入れすぎずに、ツイートを伸ばすためには、フォームを変えればいい。あまり伸ばさずに、コアなファンが増えることを願うなら、そのフォームにすればいい。
つまり「どこに向けて球を飛ばしたいのか」を暗に意識して、それを身体に染み込ませておけばいいのだ。たとえば、ぼくの場合、フォロワー2000人までは、ある程度戦略的に「同世代が思ってるけど、言えないこと」を言う意識でいろいろなことについてツイートしていた。ニーズのある分野をおさえて、フォームに組み込むことで、あとは無理せずバットを振れる。ただ脱力して振れば空振るかもしれないが、球に当たればボールは飛ぶ、というわけだ。
・じぶんの発信スタイルを確立しろ
なんとなく「じぶんが言えることのなかで、だれかの役に立つことがなにか」を理解した人間がつぎにやっていくことは、ツイートの形をある程度、固定化させることだ。たとえば、ぼくは
「〇〇」というのは、〜ではなくて、〜なんだよね。
というフォーマットをよく使う。人間は対比が好きなので、とりあえずじぶんがどう思っていようと無理やりこの形に持っていくだけでRT数は増える。それに、自分のツイートに文化を持たせると、フォロワーはどんどん自分の文章を読むことに慣れていって、読んでくれる可能性が高まる。ひらがなでない部分も読んでくれる客になってくれるのだ。同じような構造のツイートを乱発することが、自分のツイートのしやすさにも直結してくる。
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▪️第4章 伸びたツイートからファンを獲得しろ
さて、コンスタントにツイートを伸ばすコツを語ってきたが、この変で「ツイートを伸ばすこと」と、「フォロワーを増やすこと」が、実はあまり関連性がない、というはなしをしたい。
・自分だから言えることを言え
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
ツイッターにおいて、ツイートの重要性と、ハンドルネームの重要性について語ってきたが、実は、ここに「どれだけ親和性を持たせるか」がカギになっている。たとえば、ぼくのツイートで「3万RT」を獲得したツイートのインプレッションを見てもらいたい。
3万RTにたいして、プロフィールのクリック数が「17000」だ。つぎに「1万RT」のツイートのインプレッションを見てほしい。
こちらは「1万RT」なのにも関わらず、プロフィールのクリック数が「27000」もある。
このように、「3万RTのツイート」と「1万RTのツイート」でも、プロフィールクリック率がまったく違っている。つまり、ツイートには興味を持ったけど、べつにお前には興味ねえよ、と言われる比率を下げることが、フォロワーの獲得につながるというわけだ。
画像提供 ナユミ@おこめびより https://twitter.com/ricedayss
伸びたツイートから、プロフィールをクリックさせフォローさせるには、ぼくの場合、「プロ奢ラレヤーだから言えること」を言うといい。それはつまり、「奢られるということは、〜」と語ってもいいし、〇〇というのは、奢られることに似ていて〜」などでもいい。実際にやっているように「こないだ奢りにきた人が〜」というツイートはよく伸びるし、フォロワーも増える。
「日本のおっさんが怒るはなし」をするよりも、「サラリーマンという働き方のはなし」をしたほうがいい。プロ奢ラレヤーが働き方の話をしていると、どうやら人類にはウケるようだ。つまり、あっこのひと妖怪だ、と思わせるキッカケをつくるといい。ここがキモだ。
・笑わせるより、笑われろ
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
だいたい、お笑い芸人でバラエティなどに出演して、個人で売れていくのは、「ツッコミ」ではなく、「ボケ」だとおもう。ここにある違いは、「笑わせるか、笑われるか」だ。笑わせるひとよりも、笑われるひとのほうが、共感をあつめる。これはツイートにおいても言えて、「共感させるツイート」よりも、「共感されるツイート」がいい。要するに、「だれか」の話をするよりも、「ぼく」の話をしたほうがいいわけだ。そこで前章で述べた、弱みを出した人間ほど共感され、ひとがあつまる、ということに繋がってくる。
・じぶんのポジションから上手く横移動しろ
「プロ奢ラレヤー」が、「奢られるというのは〜」を無限に語っていくのには、無理がある。そこで、ひとつコツなのが、横移動することだ。たとえば、「プロ奢ラレヤー」という名前には、「20代の怠惰な価値観」「お金に対する変わった価値観」「変なひと」「働き方」のように、分解していくと、いくつかのテーマが見え隠れするとおもう。そこで、やはり「いまの若いひとってお金のことを〜と思っていて、」などのツイートもプロフィールクリック率がたかくなる。じぶんが取ったポジションから、上手く別のジャンルに横移動して、「じぶんだから言えること」を言っていくといい。プロ奢ラレヤーがお金の話をたくさんするのは、それが合理的だからである。
▪️第5章 新規ファン獲得よりも、コアなファンを喜ばせろ
さて、これまで語ってきたのは、あいまいな数字でいうと、「アクティブなフォロワー2000人獲得までの戦略」だと思ってもらいたい。ここからは「フォロワーを2000人から10000人にする方法」的なやつだ。ここからは、すこし戦略が変わってくる。
・上位8%のファンだけに集中しろ
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
ある程度(2000人ほど)のフォロワーを囲えたら、「ちゃんと共感されればツイートはしっかり伸びるし、共感されなければ放っておかれる」という状態が、いつなにを呟こうと起きる。ここから先は無残にも数字がすべてを表してくるわけだ。そこで重要になってくるのが、「ツイートを外向きにしすぎない」ということである。ちゃんとツイートに反応してくれたり、じぶんの書いたnote記事を買って読んでくれたりするのは、コアなファン(上位約8パーセントくらい)だ。つまり、フォロワー2000人だったら、160人が限度になる。だから、ある程度のツイッターアカウント基盤がととのったら、あとは「RT!RT!」という姿勢をするよりも、もうすこし人間を相手に話をしたほうがいい。
・口コミをデザインしろ
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
コアなファンを喜ばせたら、あとは彼らに「こないだ見た映画おもしろかった!見てよ!」のように、「プロ奢ラレヤーおもしろい!見てよ!」と言われる仕組みをある程度つくっておこう。一番手っ取り早いのは、エゴサだ。じぶんの名前をエゴサして、じぶんに言及しているひとに片っ端から話しかける。こうして、ひとりひとりにモリを刺していくと、自ずと好感度があがり、じぶんのことを宣伝してくれる可能性もあがっていく。
ぼくはそのひとつとして、「会って、奢られる」をやっている。これは、エゴサよりもずっと効果的で、かつ、だれでもできることだとおもう。直接会うことのコスパは相変わらず高いのだ。
そして、あとはポジションをわかりやすくすること。ぼくの場合は、生き方が「いままでになかった価値観」を孕んでいるようなので、フォロワーが頭の固いじぶんの友達に宣伝してくれることが多い。そうやって、だれかの話のネタになることができると、勝手にフォロワーは増えていく。
・批判に目を向けるな、ただ続けろ
こうやって活動範囲を広げていくと、かならず「プロ奢ラレヤー?なんだお前。ふざけてんのか」のような頭の悪いリプライが飛んでくるようになる。嫌ならブロックしよう。即ブロックだ。
ツイッターにおいてじぶんに対する批判に、生産的な内容が含まれていることは少ない。それなら、その文章を読む時間をつかって、ひとつでも多くツイートすることのほうが、生産性がたかい。とにかく外野の声は無視して、ただただツイートをし続けるといい。
ちなみに、ぼくは全然嫌じゃないので「邪魔だな」と思ったとき以外はほとんどブロックをしていない。特性「もらいび」がついている人は、批判から火力を頂いて活動に活かすこともできる。(これは応用が難しい気もするが)
▪️第6章 フォロワー数を気にするな
ここまで散々と「フォロワー数!フォロワー数!」と語ってきたのだが、ぼく自身はそんなにフォロワー数を求めていない。物欲センサーというものだろうか。欲していない。だからこそ、あつまるのかもしれない。そんなロジックがここにも働いている気がする。
・他人の評価ではなく、自分の納得を基準に動け
画像提供 ズカイビトhttps://twitter.com/zukaibito
フォロワー数は多いに越したことはないし、RT数も、同じだとおもう。数字はしっかりと「他人の評価」を表してくれるし、活動をするうえで参考になる。しかし、それは「自分の納得」が根本にあって、はじめて機能する。自分が納得して出したものでなければ、それがいくら評価されようとも気持ちは満たされない。数字が増えていくと、ほとんどのひとは活動をいつしか承認欲求を満たすためにやるようになる。こうなったら終わりだ。言いたいことありきではなく、評価されることありきになると、どんどんコンテンツが丸くなり、つまらなくなる。尖っているコンテンツが出せなくなるのだ。こうなると、ジリジリと降下していくだけ。他人の評価だけではなく、自分の納得をなにより大事にしよう。見えないだれかのためより、見えるだれかのために。だれかのためより、じぶんのために言葉を並べるのだ。
▪️あとがき 「なにを売るか」ではなく、「どう売るか」がカギになってきている
さて、今回はこのnoteを最後まで読んだ人向けに、このnoteの歴史でも書いておく。このnoteはぼくが「まだ書いていない無の有料note」を2000〜3000円くらいで10冊限定販売したところからはじまった。なんとそんなわけのわからないものが完売したのだから、おもしろい。
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