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メンタルが疲弊しない「商品の売りかた」。値段設定ではない、『プロの奢られ屋』独自の「セールス」について。鎖国貿易。

金儲けは「疲れない」からこそ利益がでるもので、つまり疲弊しながら金を稼ぐのは「傷薬を買うために傷を負いにいく」ようなものですよ、という話。


本文は最後まで無料です。オマケがあります。



まえがき


これはぼくが暇つぶしに散歩しながら思ったことを、数分の一筆書きでさらっと書いただけの文書である。読みづらいとか、わかりにくいとか、そういう文句は一切受け付けない。

つまり、ここにあるのはゴミ料理だ。素材は全部ゴミ。ゴミにしては美味しく仕上がっているかもしれないし、それでもちょっと臭うから、食べる人を選ぶかもしれない。けれど、「一部の人たち」にとっては、たまらない御馳走になるかもしれない。わからない。

そうであることを祈っている。これを「美味しい」と感じたなら、もしかしたらお前にも「スラムの住民」になる適性があるかもしれない。なかったらバイバイ。では、やっていく。

「自分で商売をする」ということ。

最近、謎の理由で「セブンでバイトしたくない」という人が増えている。彼らが言うには「アルバイトは効率が悪い」「1時間という貴重な時間を1000円で売るなんて」と、思うのだそうだ。

ところで、大企業はすごい。セブンは「セブンの凄さすら分からない商才ボンクラ太郎が、ただ1時間つっ立っているだけで1000円以上の価値を生み出せる」ように、仕組みをつくり、整備している。ものすごいことだ。そんなこと、ぼくにはできない。いや、人類の99.99%以上はできない。できていない。

自分で商売をする」というのは、セブンでバイトすることとは全く違う。1時間、がんばったからお金がもらえるのではない。まず「がんばったらお金が稼げる商売の仕組み」を自炊して、その後に「1時間、がんばったからお金が稼げる」のだ。

セブンはすごい。自炊しなくても高度で多様な料理を振る舞ってくれるからすごい。立ってるだけで1000円くれてすごい。

そもそも考えてみてほしい。「自分の1時間には1000円以上の価値がある」と自負している君が、なぜ「1時間を1000円で売るかどうか」について考えを巡らせなければならないか、を。

それはつまり「1時間を1000円以上のレートで交換できる方法」をアルバイト以外に持っていないからではないのか。「自分で商売をすればもっと効率が」と言いながらも、それができない、できていないからではないのか。その状態にある1時間に、はたして1000円以上の価値があると言えるのか。

厳しいようだが、やはりそれほど簡単ではない。現に99.99%の人がそうだ。大体の人はバイトした方が「効率がいい」。だから、バイトする。お前だけじゃない。だから、胸を張ってセブンでバイトすればいい。意地を張るのは「効率が悪い」ぞ。

「商売」について。

さて、これから「自分の商売をうまくやる方法」みたいなことについて話すけれど、まずそ「ぼくはセブンでバイトした方がいい人に、自分の商売をやれと薦めているわけではない」ということを理解してもらいたかった。よって少々厳しい表現でフィルターをかけさせてもらった。セブンの凄さがわかる程度の商才がある人だけ読んでほしい。

まず商売というのは、至ってシンプルだ。

①需要のあるもの(または需要そのもの)を生産する。

②それを「それが欲しい人」の目に入る場所に置く。

③交渉し、売る。

今回①②の話には触れない。③の「売り方」についての話だ。

プロ奢ラレヤーの売り方

見てもらうのが一番早いので、置いておく。

ぼくはこうやって『③交渉し、売る。』をやっている。わかりやすく言うなら、セブンイレブンをやらない。我々はザコなので、店頭に並べても商品競争に巻き込まれるだけ。だから、店頭に並べない。訪問販売もしない。

ただ「山奥の自宅にわざわざ訪ねて、ピンポンを押してきた客」にだけ、商売をしている。客に選ばせたのち、客を選ぶ。わざわざ山奥に来たやつに「キモいから無理。帰れ」とか平気で言う。そういう二重構造。濾過装置。

まずこれは大前提なのだが、疲弊しない商売をしていれば酒も、女も、ギャンブルもいらない。つまり、「算出されない経費」が発生しないのだ。疲弊しなければ、出ていくお金も少なくなる。それ自体が「遊び」になっていれば尚更のことだ。お金が出ていかないのだから、そんなにがんばって売り上げを作る必要もない

疲弊しない売り方

それは「売りにいかない」ということだ。わざわざ売りにいかずとも、買いにくる商品を開発すること。セブンに並べずとも、客の目に入るようなマーケティング的な設計を施すこと。たとえ売り残ろうとも、腐らないものを商品にすること。こうすれば疲弊しない。売りに行くから疲れるのだ。

①需要のあるもの(または需要そのもの)を生産する。

②それを「それが欲しい人」の目に入る場所に置く。


③交渉し、売る。

「売りにいかないと、売れない」という状態に立たされている人は、そもそも①②の段階がクリアできていないというだけのことだ。その商売はいっけんは喉を潤しているようで、実際は「飲めば飲むだけ喉が渇く塩水」なのである。それは飲まない方がいいです。はい。セブンでバイトしなよ。

疲弊したくなければ「鎖国」しろ。

①②が出来ている人にもう少しヒントを。

「鎖国貿易」という、日本が過去に採用してきた方式がある。それは「誰とも取引しないよ」というものではなくて、「俺たちは条件のいい貿易しかしないゼ。それでもいいヤツだけ持ってこい」というものだ。つまるところ、都合のいい女しか相手にしたくないってこと。

このスタンスを維持することが「疲弊せずに商売をする」上で何よりも大切であるように思う。鎖国貿易。都合のよくない女にがっつかない。いつ呼んでも来るやつだけ相手にする。それでも喜んでるやつにだけ、商品を売る

と、そんなわけで「教科書↑」をここにおいておきます。ここまで読み進めてきた賢い人なら、たぶんこれを見るだけで「わかって」しまうと思う。ぼくは「疲弊しない商売の化身」みたいなところがあるので、語るよりも見せる方が「わかって」もらえるはず。語りはあくまで副教材、ってことで全文無料でした。面白かったら感想シェアして。

【ここからオマケ】鎖国をスラムに応用する

ここからは「スラムの民」だけに向けて、本日の研究成果と「プロ奢ラレヤー・ビジネスの正体」について、数冊の本を引用しながら書いてみた。江戸の鎖国と、スラムの「プロ奢ラレヤー性」について。物好きだけどうぞ。

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