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プロフェッショナルの条件

よく話に出てくる、「プロとは何か」「アマチュアとプロの違い」「他の仕事してたらセミプロ」みたいな話、ありますよね。

お金をもらったらプロ、名刺を作って名乗った瞬間にプロ、技術力が高いからプロ、ステージに立ったらプロ...いろんな考え方があり、どれも間違ってはいないと思います。

僕もまだまだひよっこなので、プロとは何か、なんて語る資格はそもそもないと思いますが、僕なりに15年プレイヤーとしていろんな現場で演奏してきた視点+制作側の立場として約8年間音楽や音声制作などの現場を見てきた経験や、そういった現場で出会ったプロデューサーさんやディレクターさんのお話を聞くことで、僕が思う「プロフェッショナル」の条件は何か、考えてみました。

(ミュージシャンに限らず、ナレーターさんや役者さん、ダンサーさんなど、いわゆるプレイヤーの人に当てはまるかもしれません。)

10年後には僕の考え方も変わっているかもしれないですし、時代によって変化してくる価値観かもしれないですね。

けれど、これから自分の技術や知識を使って、プロとして仕事をしていきたい人にとって、何か参考になれば幸いですし、そもそもこれは自分自身への戒めだと言えると思ってます。

というわけで、前置きが長くなりましたが僕が思うプロだなぁと思う人の条件は以下の3つ。

1.自分がそのプロジェクトの一員であると言うことを意識した動きが出来る人

例えば、「ステージに立つ人がえらい」と勘違いしている人は僕はプロではないと思っています。

イベントを企画する人、ステージを作る人、音響を担当する人、全ての人がいてその日のライブなり、レコーディングなりが成り立っています。
経験値によってもちろん指示したりされたりという上下関係もあると思います。しかし、全ての人に敬意を持って接し、そのプロジェクトを成功させる、という意識を持って自分の仕事をやり遂げること、それがプロの仕事だと思います。

2.常に向上するための準備、鍛錬を欠かさず、絶対に現状で満足しない人

10代、20代の時にお金になった自分のスキルというものは、もちろん一生ものではあるんですが、アップデートしていかないと誰にも使われなくなってしまう、と思ってます。

流行りの奏法、音色などを学ぶこともそうだし、機材についても同様です。
ましてや今はDTMでなんでも再現できてしまう時代。
声だってボーカロイドやボイスロイドなどの発展により、もはや人間が関わる部分なんてどれだけあるのか、のような現状で、特にプレイヤーとして生き残るためにどんな価値を提供できるか、常に考えていきたいところです。

3.判断と行動が早く、かつそれが適切な人

僕の周りで、あぁこの人は仕事できるな、と思う人は圧倒的に判断と行動が早いと思います。
スケジュールを聞けばすぐに返って来る、面白いと思ったアイディアはすぐ取り入れる、リハをしていてもアイディアがどんどん出てくる、違うと思えばすぐ切り替える…
などなど。

プロミュージシャン、なんていう言い方をするとなんか特別な存在みたいな気がするけど、(もちろん“特別“という気持ちはとても大事なんだけど)実は当然ながら一社会人なわけで、仕事ということに関してはどんな仕事も同じで、やはりスピード感ってめちゃめちゃ大事なんですよね。あとは経験を積んでだんだん精度が追いついてくる感じ。

作家さんのコンペなんかまさにスピード感と精度の戦いみたいなもので、びっくりするほど早く、クオリティの高いデモを作ります。
多分ですけど「コンペの話きたけどどうしようかな、自分には向いてないかな、どうせ通らないから今回はやめておこうかな、いや、出すだけ出してみよう、うーんやっぱり最初から作り直そう」みたいに普通の人が考えている間に2、3曲出してきます。
ほんとすごいですよ。

考えたらもっと色々出てきそうですが、まずはこの辺りが僕が思う「プロの条件」です。
結局は意識の問題ということでしょうか。

もう一つ、「自分の仕事に値段をつけられる人」というのも思い浮かんだんですが、これについては現在のライブシーンのチャージバック制度とかいろんな事も含めて考えたいので、またの機会とします!

ちなみに僕はこの記事を書きながら色々と反省していました(笑)

これからも一つ一つの仕事にしっかりプロ意識を持って臨みたいと思います!

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