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フリーランスできついと感じたことを正直に告白します。

「フリーランスになったらこんないいことが!」「ミュージシャン最高!」
って本当は言いたいんですが、あえて正直に、徹底的にダメな部分だけを考えてみましょうか、っていう話です。

この内容を見て、全部をポジティブにひっくり返して考えることができるか、またはそんな事どうでもよいからと我が道を行くかできる人だけ、フリーランスという働き方をおすすめできるのかな、と思います。

このご時世にネガティヴな事言うのもなんだか気がひけるのですが、まぁ話半分でお聞きいただけたらと思います。

ボーナスが出ない!

色々考えましたが、もはやこれだけでもいいんじゃないかな、というくらいインパクトのあるデメリットです。

実は僕はこちらの記事でも書きましたが、ぬるりとミュージシャンを始めてしまったので正社員経験がありません。

なので、いわゆる給料何ヶ月分、みたいなボーナスを頂いた経験がないのでそれはもう夢の世界のお話なんじゃないか、とその存在を疑うくらい。

普段の稼ぎの2倍だけでもポーンと入ったら...
生活費を気にしなくていい部分で自己投資や機材投資、プライベートの遊びの幅も広がりますよね。

ボーナスが出ないことで考えうるメリットは...

到底思いつかないです。

ミュージシャンのみなさま!還付金を「ボーナスだ!」とか言って喜ぶのは色々と虚しいのであまりおすすめしません。(喜ぶけど)

ローンが組みにくい!

これも有名な話でしょう(笑)

クレジットカードすらも作りづらいという話も聞きます。

実は僕は昨年中古ですがマンションを購入しました。
もちろん収入や頭金がどれくらい用意できるかにもよると思うので一概には言えませんが、不動産屋さんから「フラット35一択」と言われました。

これは民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する35年の固定金利のローンですが、今超低金利時代とは言われていますし、昔とくらべたら破格らしいですが、それでも通常の住宅ローンと比べたら金利は高いです。

本当はできるだけ低金利がいいけど....ともかく、選択肢がないんです。

なんなら不動産屋さんも最初にフリーランスというと、(どうせローン通らないな、チッ...)、という雰囲気をかもし出します。(被害妄想)

ただこれはほんとにきちんと確定申告していて、例えば僕の場合はきちんと安定してお仕事頂いている業務委託契約先があったのもプラスポイントだったかと思います。

ちなみに、審査段階では銀行の担当の方がわざわざ自宅まで来て、機材や僕のリリースしたCDを見て"本当にそんな仕事やってるのか"を確認していました。まぁ確かに普通に考えて謎多き仕事だと思います。

ミュージシャンのみなさま!いざという時困るので「赤字申告だから非課税だぜ〜」とか言って自慢するのはそろそろ虚しいので終わりにしましょう。

仕事がない時がある!

フリーランスはとにかく自分で仕事を作る、取ってくる、っていうのが仕事なので、当然ぽっかりとスケジュールが開くようなこともあり得ます。

特にミュージシャンは呼ばれてなんぼの世界ですから、大きなツアーがなくなって暇、とかよく聞きます。

あとはやはりエンタメの世界なので、今の新型コロナウイルスだったり、東日本大震災のような災害が起こったときは本当に弱いと感じます。

ライフラインの確保が最優先の時に必要なサービスとは正直言い難いでしょう。

そこに来て、やはり会社の一員というのは素晴らしいです。

とりあえず時間通りに出社すれば雑用でもなんでも何かしら仕事はある。

この、「常に誰かから必要とされている状態」っていうのはなかなか尊いものです。

フリーランスは自分が止まったら仕事も止まるので、それをうまくコントロールして収入とモチベーションを持続させていかないといけません。

ここでどっしりと構えて練習や勉強するなど自己投資できるなど、変わらずにやれることを準備できるかどうかが、向き不向きの大きな分かれ目でしょう。

ミュージシャンのみなさま!今はいつもよりちょっと辛いと思いますが、東日本大震災の後も僕らはちゃんと必要とされてきました。
今さら仕事がなくなることくらいでビビらず、まずは自分と家族、仲間の為に何ができるか考えましょう。(←ここはネガティヴなことは言わない。)

時間の配分を自分で考えないといけない!

普通、会社員だと出社時間、退社時間ってゆうのは基本的に規約で決まっているので特別ブラックな企業でもない限りその時間内にきちんと仕事をすればそれ以外は趣味や自分の時間に使えます。

そうなっていることで、日々の生活にメリハリが出き、きちんと休日は家族との時間にしたり、有給を利用して旅行に出かけたりすることができるんです。

しかし、ここではミュージシャンということに限定されるかもしれませんが、例えばライブやレコーディングが決まったとして、その時間に行って演奏すれば良いのか、といえばそんな単純な話ではありません。

ポップスやジャズ、リーダーかサポートか、などでもやることは変わりますが、音源と譜面の確認、音色のセッティング、機材の調整、選曲やアレンジ、オリジナル曲の用意、それらを最大限発揮できるための準備、練習。

それだけのことを自分の生活の中で捻出してやらないといけないんです。

よく自虐的に「今回の仕事時給換算したら数百円だよ〜」とか言いますが、毎日音楽聞いて勉強して上記のようなことがすべて仕事の準備と考えるとあながち冗談でもないんです。

幸い僕は今までダブルブッキングをしたことがないですが、スケジュール管理やお金のこと、お店やメンバーとの連絡、衣装だとか体調管理とか演奏以外のことも全部一人でやるってちょっとキャパオーバーな部分はあると思いますよね。

ほんとにうまくやらないとそれこそ遊ぶ時間とか捻出するの難しいんですよ!

ミュージシャンのみんな!もうそれやってるだけで偉すぎるので誇りに思いましょう。

結婚するときに反対される!

これは....僕の友人のそのまた友人の体験に基づいていますのである程度信頼性の高いデータでしょう。

やはり残念ながら恋愛と結婚は別なのです。

付き合っている時は相手のお母さんにも気に入られていたのにいざ結婚、となったら仕事のことを色々言われた、という話を聞いたことがあります。

これ、ほんとにいわゆる大企業に勤めていたり、公務員だったりするとお相手のご両親は嬉しいんでしょうね。

もちろん今時男性が働いて女性は家事を、なんていう考え方は古すぎてゴミ箱にぽいしちゃいたいのですが、自分もその親の立場になって考えてみるとあら不思議。

やっぱり安定感のある職業についていてほしいなぁ...

と思っちゃうわけです。

ミュージシャンのみなさま!結婚の挨拶に行く時は自分の収入や仕事の内容、今後どうゆうふうに稼いでいくかまでを、まるで新商品のプレゼンかのように全力でアピールしましょう!

と、友人の友人のそのいとこの知り合いが言ってたらしいですよ...。

まとめ

ふぅ...

書いていたらなんだか悲しくなってきました(笑)

けどなんでしょうね、僕はこんな感じで13年間曲がりなりにも音楽の仕事を続けています。

そもそも幸せの価値観っていうのは人それぞれなわけで、僕は少なくとも仕事をストレスに感じたことが一度もないんです。

たくさんのミスもしてきたし、迷惑かけてきたこともたくさんあるけど、この仕事に関わる全ての人が大好きだし、これからも大切にしたい、って思います。

だからこんなにたくさん書いておいてなんなんですが、そもそも自分の幸せの為にやってる仕事をメリット、デメリットで考えるのは無駄ですよ!

って話。



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