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”平凡”だからこそ伝えられることがある

 教員となって生徒と関わるようになって11年目となります。学校社会の中では中堅とよばれるようになり、「ミドルリーダー」との言葉もよく耳にするようになりました。まだまだ自分が何か成し遂げられたとは思っていないのですが、これまで「担任」としてクラスづくりをしてきた中で、実践してきたことなどを書いてみようかなと思い立ちました。私が新任のころは周囲にスゴイ実践をされている先輩方がいて、色んな話を聞き、憧れ、自分もそうなりたいと願いながら、結局10年経っても何もすごいことなどできていないのですが、それでも子どもたちは”カリスマ教師”だけを求めているわけではないと自分に言い聞かせながら、現場に立っています。私自身が”平凡”だからこそ、色んなことに悩む新米の若い先生の力になれることもあれば良いなと思いながら、自分が普段大事にしていることなどを書いていきたいと思います。

 初回は、今年の5月に卒業生たちに送った、番外編の学級通信を紹介したいと思います。

 コロナウィルスの影響で今後がどうなるか分からない、先行き不透明な中、今目の前にいる子どもたちのことももちろん心配だったのですが、かつて教えた子たちが、今年高3生であることに、ふと気づきました。

 かつて彼らが私のクラスの生徒だったころ、毎日学級通信を発行することで私の考えを共有してもらい、クラスメートのよいところを共有してもらっていました。何よりも、教員のくせに素直に気持ちを伝えるのが苦手な私にとっては「学級通信」というのが生徒たちに素直な気持ちを伝える唯一のツールだったわけです。

 今、不安な気持ちでいるであろう元生徒たちにエールを送りたくて、当時のように学級通信を書いてみました。ひと昔前であれば渡すことも難しかったのでしょうが、SNSの発達によってそれも容易になりました。普段はSNSの使い方を生徒たちに指導し、SNS上のトラブルに頭を悩ませているのですが、今回はその便利さに助けられました。(やっぱり道具というのは、使い方次第なのだなと実感した出来事です。)

 彼らを送り出して2年以上が経過していますが、いまだに応援する気持ちはおとろえていません。私にはもったいない子どもたちで、決して平坦な一年ではなかったと思いますが、思い出深いクラスになりました。卒業してからも彼らのために何かをしてあげたいと思えるクラスに出会えたことは、私にとって非常に幸せなことであったと思います。

 以下では実際に書いた学級通信を載せてみます。拙い文章で恥ずかしいのですが、自分自身の実践の整理をするという意味でも、公開することに意味があると信じて・・・。

勇往邁進NO.195

 乱文失礼いたしました。

#オープン学級通信

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