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【小規模チームが最強】アーティストの増大する創作リスクへの最適解

産業、業界、マーケットは、大手企業のための仕組みで機能してきた。
このトピックでは、「小規模プロジェクトの最適化」を、知ることができる。恩恵を得ずともインディペンデントで闘う崇高なるアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 インディペンデントは“小規模”のスペシャリスト 』

フリーや独立系が弱かった時代は、終わった。
もう大手メジャー企業は、業界を支えられない。マーケットは復活しつつあるが業界は、解体と再編を進め、企業としての存続を最優先している。

いま業界は、インディペンデントを観ていない。
一方、増大するコンテンツ産業は膨大な作品需要を生んでおり、アーティストを取り巻く状況では、「活況」と「衰退」が同時進行しているのだ。

アーティストは、自身の創作活動を、護らねばならない。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:パンデミックのコスト負担が、インディーズ映画ブームを脅かす

パンデミックは、カンヌ国際映画祭に出品された大量の新作に見られるように、インディペンデント映画の制作を遅らせることはなかった。しかし、「COVID-19保険」の不足により、映画を制作することが難しくなり、コストが高騰。インディペンデントに、深刻な影響を与えている。

今年のカンヌ国際映画祭に出品された膨大な量と種類の新作プロジェクトは、パンデミックの危機は何重にも複雑な影響を与えたにも関わらず、インディーズが映画を作る方法を見つけ出したことを証明した。インディペンデント映画にとって、COVIDの保険料はまだ法外に高い。

映画「The Souvenir Part II」がカンヌでプレミア上映されるアイルランドのプロデューサーAndrew Lowe氏が語る。「COVIDの保険料、それは非常に高価なことなのです。スタジオシステムの外で資金調達をして映画を作ることは、今でも非常に難しいことです。大手ストリーミングサービスやメジャー映画スタジオは保険をかけられるので、問題ではないのです。」

最近、Fireman's Fund InsuranceがWalt Disney Companyに対して、訴訟を起こした。保険会社が、支払いを回避しようとした証拠である。一方で7月2日、ロサンゼルス高等裁判所は、映画製作者たちが、保険会社に対して提起した1億5千万ドルの訴訟を却下したことで、インディーズのプロデューサーたちにさらなる打撃を与えた。
 - JULY 07, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

コロナ禍によるスケジュールの遅延や延期に伴う費用増加にも関わらず、保険会社は支払いを渋る。支払いを求めて提訴すれば却下される日々に、インディペンデントの映画人たちが危機にある。大手は保険をかけられるために問題になっていない、という記事。

そこに解決への光は、無い。
ならばこそ、アーティストが自身と創作活動を護る方法を検証しよう。

『 業界ルールとマナーは、誰かがつくった 』

インディペンデントたちは今こそ、「ルール」を開発していい。想いだして欲しい貴方が信じてきたルールとマナーは、“業界”が伝授してきた内容ではないだろうか。映画は本年で誕生から126年。その時、ルールとマナーは確実に、存在しなかった。ルールとマナーは、誰かがつくり、伝えたものだ。

貴方はいま、自分のためのルールを創っていい。

現代は人類の誰もが経験したことのない、“映画史上最大の危機”にある。過去に学べず未来にビジョン無くならば正しいのは、今この瞬間に、最前線の貴方が、最適解を生み出すことだ。もう、誰の指示にも従わなくていい。

『 “小規模”という最適解 』

壮大なリスクが貴方を、貴方のプロジェクトを襲う。逃げる術はない。だが、被害を最小限に抑える方法がある。「チームの最小化」が。プロジェクトとチームが小さければ、被害規模は少ない。

しかも“小規模を選ぶ”ということは、余力を生むことにもつながりそれは、被害への対応力になる。貴方が創ろうとしている作品を、見直すといい。しも規模を半分にできるなら、あなたは“選択肢”を得て、挑戦のカードを得る。

「人手がたらなければクオリティが落ちる!」などという声が聞こえる。そうだろうか。貴方はもう一つの業界を、見落としているのかもしれない。「テクノロジー産業」だ。

コロナ禍に近未来のビジョンを失った企業は開発中機材の製造を急ぎ、蔵出し放出して現金化を実現した。この18ヶ月に出現したテクノロジーは、貴方の最適化を裏付ける。

『 “テクノロジー”というインディペンデントの相棒 』

映画の撮影現場はメジャー作品なら一日に、500万円を平均としている。インディペンデントなら、100万円から50万円。テクノロジーの導入で確実に、すべてを「半額」にできるのだ。

なお、業界人は、詳しくない。自身の技術と機材を肯定するためだ。
業界を超えて、各国の開発者や研究室に足を運ぶべきだ。

ダイナミックレンジが上がりISO感度が人間の視覚を超えた現在、撮影時に必要な照明規模は、縮小できる。完成映像の効果は変わらない。小型のシネカメラを選べば巨大なリグや特機を削減でき、撮影部のクルー負担を減らせる。王道のMKH416のガンマイクはもう、日本以外では使われていない。小型化してしまえば複数仕込みの単独集音をポスプロでオートマッチングさせることで、現場のブームは要らない。監督用ビジコンブースなど、4Kヘッドマウントディスプレイへのワイヤレス動画配信で十分。モニターもテントもチェアも要らず結果、複数名と車両を減らせる。災害用モバイルバッテリーを活用すればジェネレーターは要らず、スタッフルームの代わりにクラウドを介した情報共有で“電話”もインカムも不要となり必然、映画撮影環境のルックスは、広告用グラフィックレベル。通行止めも「お静かに!」や、マフィアやヤバ蔵たちへの対応も減らせる。

「レンタルも安くない!」という考え方もある。SNSを駆使してコミュニティに働きかければ、ゼロ円でなんでも調達可能、という考え方もある。

インディペンデントはいま、自由を手に入れた。
時代は、貴方のものだ。

『 編集後記:』

“ブロックチェーン業界”と、国際映画のプロジェクト開発を続けている。平均年齢は24歳ながら、そのスケールは軽々とハリウッドに匹敵する。

想いだした。“あの眼”だ。

わたしはJAXAのインフルエンサーを務め、ディレクションを担当している。防衛省管轄の国家機密を扱いつつ、宇宙を想う彼らの眼は、中学生の純粋だ。

ブロックチェーン業界の純粋に、敬意を表する。
あなたたちは、美しい。

純粋な想いを仕組み化するために、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。


■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記