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でんぱ組.incがアツいよって話

新しいアルバム 「でんぱぁかしっくれこーど」

私はでんぱ組が大好きでずっと応援している。気づけば約10年……怖っ!そろそろファンクラブに入会したほうがいいのかもしれない。

そんなでんぱ組が12月に出したEP「でんぱぁかしっくれこーど」がそりゃ〜良かった。ぶっちゃけ、今まで出したでんぱ組のアルバムの中で最も良かったかもしれない。(1stのお寿司と双璧を成せそう)

なにがいいって、第一にアイドルのアルバムなのに
作品として聴き応えがあるということ。
だいたい、アイドルはシングルの一曲一曲が大事で
アルバムは、その期間で出したシングル曲で構成して、数曲アルバム曲を足しましたって形が多いと思う。(もちろんそうじゃないアイドルもいるかもしれないけども!)
しかし今回は明らかに勝負に出ている。
もちろん先行シングルありではあるが、カバー曲含め一曲一曲が渾身の作すぎる。流れも完璧で、通して聴きたい一枚である。

アイドルって「物語」が大事だと、個人的には思っている。10数年積み上げてきたでんぱ組の歴史と、ベースである秋葉原の歴史と、そういうものが「物語」として合わさって、今だからできるでんぱ組の良さが詰まってるなぁと感じている。

まずでんぱぁかしっくれこーどである。
今作のテーマが「過去・現在・未来の秋葉原」らしく、それを駆け抜けるかのようなテーマ曲。
謎の四字熟語に溢れた、厨ニ感(良い意味で)みなぎる歌詞もいいのだけど…
曲がやばい。
ピアノでキラキラと始まったかと思いきや
ドラムンベースにトランス、EDM…そしてまたピアノに戻っていく
音楽の歴史までも遡り、繰り返すような展開に痺れる…!
そこにまた、りさちーのイデアの歌詞とか、ツートントンのモールス信号とか、色々小細工がいい感じに効いていて、とにかくアイドルソングの枠を飛び越えた良曲である。
まぁ…これはなかなかライブでやりにくそうだから
盤で楽しむのが良さそう。タイトルがいいよね、センスあって。

そこから続くでんぱっていこーぜ!
玉屋2060%節の入った、定番のアゲアゲ電波ナンバー。
なのだけれど、玉屋さんは編曲らしく、作詞作曲が変わっているのでまた新しい感じに。PVのこずこずが良くって何度もみちゃう。

我ら令和のかえるちゃん!も良いんだな〜。
聴けば聴くほど歌詞がギャルゲーというか、いわゆる大人しいボッチ男子を美少女が取り合うハーレム学園モノに聞こえてきて、あぁ良いわ〜ってなる。
しかも作詞作曲がまふまふで、アニポケの主題歌よろしくポップでキャッチー!(123もだいすき!)
これぞ令和の電波ソングなのでは?という気がする。
ライブで観たい。最高難易度のダンスも気になる。

4曲目にカバー曲、接吻〜らぶらぶちゅ〜が収録。
かえるちゃんからの古の電波ソングカバーという流れが完璧すぎて、曲のアングラさもまた良い。
最初期のでんぱ組の雰囲気も思い出されて、今またこのメンバーでこういう歌を歌うのはアツい!
元ネタのFICEはアキバの神がかり的存在らしく、気になるが今のところは掘らないでおいている…(深そうだから)

最後がオーギュメンテッドおじいちゃんというタイトルで動揺する感じの、新曲。でもめちゃくちゃ良曲。
かつてのアキバのアイドルヲタクがそのままおじいちゃんになったら…という歌のようなのだが、まず歌詞にネットミームが散りばめられているのがエモさを演出している。

私自身はいわゆるアキバのオタクではないものの
小学生のときにクラスでフラッシュのサイトが流行って、毎日のように意味も分からず見ていたり。
中学生のときは電車男が流行って、なぜかハマった私は書籍だけじゃなく、実際の2ちゃんの掲示板(のまとめだったのかもしれないけど)まで読みにいったりしていたので、なんとなーく、あーこういうのあったかもと思いながらPVを見ていて……
要するに、30代以上のパソコン結構いじってたような人には刺さります!って話である。

EPのラストとして、未来の秋葉原を歌うというSFちっくな設定も好きである。というか、でんぱ組のファンに向けた新しい方向性の曲だと思っている。
「同じ泥の中から一緒に空を見上げた」
と歌詞にあるのだが、
以前のでんぱ組だと、そこからそれぞれのメンバーの物語があって、底辺から這い上がる!みたいなメッセージが多かった。
それが、メンバー個人にはフューチャーせず、あくまででんぱ組.inc というグループの物語であり、歴史という表現に変わった気がする。私はその点がとても良いと思った。
W.W.D.のような個々人の切り売りはしんどいし、二番煎じの感じが否めない。新メンバー加入以降、いい曲も多かったけれど多少方向性が迷走気味にも感じていた。
だからこそ、良さそうな方向に定まったように思って、これからがとても楽しみになった。

また、実は今作で卒業する愛川こずえは、踊ってみたの始祖といわれるレジェンドなのである。 
そして、このPVの中でも当時の動画が使われていて、これ最高の花向けじゃん!とファンとしても嬉しい気持ちになった。

でんぱ組を聞き慣れてきた人にすすめたい、でんぱらしい一曲である!

長々と面白いかもよくわからない文章を書いてしまったが、とにかく今、これからのでんぱ組.incは期待できる!と感じている。
布教したくなるほど、本当にいいミニアルバムなのである。

今年も色々活躍してくれるといいな。
まだライブに行くほど子供が大きくないけれど、配信で楽しんでいきたい!あと買えるものはお金を落とします…!!!


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