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あじあのおんがく

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2018年5月の記事一覧

恋の様相ー歌謡曲とJポップからみるその変化ー(序)「リンゴの唄」から「りんごのうた」へ

  戦後最初の流行歌といえば、サトウハチロー作詞万城目正作曲の「リンゴの唄」である。最初にこの歌は「明るい軍歌」とする意図で詞がかかれたそうだ。しかしもちろん、戦う気持ちを鼓舞するよりは、「敗北を抱きしめ」ながら、ぼんやりとした未来を恐る恐る夢みようとしている歌詞ではある。   この歌が林檎という果実に仮託しているものは、物言わずまだ形もあらわさない明日へのほのかな希望である。彼らはまだ愛や幸せへの激しい渇望をはっきりとは言い出せないでいる。林檎は色のない世界でのひとつの鮮