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#読書

グレート・ギャツビーを読んで

グレート・ギャツビーを読んで

時間は一方向にしか流れないという物理的な現実。
そのつまらなさ。

彼は本気だ。
その言葉に一点の曇りもない。
それが全面に溢れている。隙間なくきっちりと。
自分はそれだけのために存在しているんだと一点の疑いもなく。

過去も未来もないその時点だけで存在しているような人物。
まるで光の反射だけによって映し出されている幻影のような。
そこにあるのは美しさではなくて破滅の予感。脆さ。
ハッピーエンドは

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スカイクロラを読んで

スカイクロラを読んで

僕もそう思う

空の上と地上
どっちが現実?
そういう話はしない
これはそこから離脱するための小説

アスファルトの道路をスクーターで走る
もう何回も走った道路
白線の塗料が摩耗してところどころで消えかけている
この白線はいつからこの場所に引かれているのだろうと考える
新しいものではないからもう何年も、十年以上は経っているんじゃないか
もしかしたら僕が生まれる前、もっと昔からかもしれない

途中に

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