マガジンのカバー画像

読書感想文

4
読書感想文を書く
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

グレート・ギャツビーを読んで

グレート・ギャツビーを読んで

時間は一方向にしか流れないという物理的な現実。
そのつまらなさ。

彼は本気だ。
その言葉に一点の曇りもない。
それが全面に溢れている。隙間なくきっちりと。
自分はそれだけのために存在しているんだと一点の疑いもなく。

過去も未来もないその時点だけで存在しているような人物。
まるで光の反射だけによって映し出されている幻影のような。
そこにあるのは美しさではなくて破滅の予感。脆さ。
ハッピーエンドは

もっとみる
スカイクロラを読んで

スカイクロラを読んで

僕もそう思う

空の上と地上
どっちが現実?
そういう話はしない
これはそこから離脱するための小説

アスファルトの道路をスクーターで走る
もう何回も走った道路
白線の塗料が摩耗してところどころで消えかけている
この白線はいつからこの場所に引かれているのだろうと考える
新しいものではないからもう何年も、十年以上は経っているんじゃないか
もしかしたら僕が生まれる前、もっと昔からかもしれない

途中に

もっとみる