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全国高校セブンズ、佐賀工業が初優勝

※7月17日にアメブロにアップしたものの、こちらにて再投稿しております。

7月15日〜17日にて「第10回全国高校7人制ラグビー大会」が行われた。

余談ですが、私が高校の時は、セブンズの全国大会はありませんでした。独自の地区大会みたいなものがあり、A〜Cチームをつくって出場していましたが、「この競技考えたやつ、誰や!」と思うほどきつかった思い出があります。

今年の大会は、佐賀工業が決勝で選抜王者の桐蔭学園を下し、初優勝を果たした。
例年に増してタレント揃え、高いパフォーマンスを披露し、セブンズを制した。

今大会で、カップトーナメントのベスト4に残ったのは、
佐賀工業桐蔭学園茗溪学園報徳学園

前年王者の報徳学園は、サイズとスピードを備える15人制での強力バックスリー、長谷川諒(3年)タウファテビタ悦幸(2年)太田啓嵩(3年)を中心に素晴らしいパフォーマンスをみせた。準決勝では激しいシーソーゲームのなか試合終盤にリードを奪ったものの、終了間際に連続トライを許し敗れた。

東福岡と引き分け、最終的に総トライ数で予選を勝ち上がった茗溪学園。昨年のカップトーナメントでは2回戦で東福岡に惜敗し、涙をのんだ。今年のチームは高校ラグビー界トップレベルのタレント力を誇る。世代を代表するランナーの森尾大悟(3年)を中心としたメンツは、昨年のこの大会でも活躍した川崎仁聖(3年)以外は、15人制において昨花園で主力を担っている。また、前述の森尾、川崎に加え、林勇太(3年)田村優太郎(3年)は高校日本代表候補。どこからでも得点できる戦いで常に脅威を与え続けた。準決勝では2度のリードを奪ったものの最終的には惜しくも競り負けた。


選抜王者の桐蔭学園。総合力の高い選手を揃え、勝負強さも発揮して決勝まで勝ち上がった。FWながら抜群の走力を誇る中森真翔(3年)、チャンスメイクにも自らのランにも長ける吉田晃己(3年)萩井耀司(3年)、万能な白井瑛人(3年)高崎大我(3年)諸田章彦(3年)。高校日本代表候補がズラリと並ぶ強力メンバーで高いパフォーマンスを披露した。2年生の古賀龍人も存在感を発揮した。

初優勝を果たした佐賀工業。15人制にて下級生時から主力を担う面々がチームを牽引した。前述の3校同様に高校日本代表が並ぶ。世代最強のハーフ団、井上達木(3年)服部亮太(3年)はメイクに、個人技に圧倒的なパフォーマンスをみせてまさにMVPといえるモノが違う活躍ぶり。主将の大和哲将(3年)は体幹の強い走りやタックルで攻守に素晴らしい働きをみせ、古賀大輝(3年)はキックオフボールで抜群の存在感をみせ、局面局面で好プレーを連発、中川内優太(3年)とともにキャリー、ブレイクダウンでも強さを発揮した。2年生の内田慎之甫川原悠悟もよく走った。アタック、ディフェンスともに素晴らしいパフォーマンスを出し続け、チーム力の高さも光り、見事に初優勝を飾った。

その他、各選手の活躍に目を移すと、松山聖陵の田川陽生(3年)と高川学園の野村映登(3年)は抜群のスピードをいかしたランで多くのトライをマークし、非常に目立っていた。また、明和県央で15人制にて1年時から主力を担う都留応允(2年)丸山貞(2年)も光る働きをみせていた。カップトーナメントに進めなかったものの、東福岡の西浦岳優(3年)は流石のランを披露、神拓実(3年)も攻守に奮闘した。その東福岡をプレートトーナメント決勝で下した石見智翠館は高校日本代表候補の加島優陽(3年)を中心に、15人制にて1年時から試合に出場する2年生、祝原久温原田崇良らの働きも光った。

1年生の活躍も目立った今大会。國學院栃木の福田恒秀道は鋭いランで10トライをマーク、15人制でも出場機会を得ている期待の存在。中部大春日丘は荒木奨陽坂口湊眞三治蒼生ら昨年度の全国ジュニアに出場した面々が存在感を示した。その他、早稲田実業の河村和樹白崎颯太、高川学園の大嶋惺楽、鹿児島実業の桑山和生らも印象に残るプレーをみせた。

今大会で初優勝を果たした佐賀工業は昨花園は東福岡に、今選抜大会は國學院栃木に惜敗し、ともにベスト8。例年にも増した充実の面々で花園での上位進出が期待される。

各校、夏合宿を経て、きたる秋へと向かっていく。各選手の成長、各校のチーム力の向上を楽しみに注視していきたい。

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