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(vol.4)5分でわかる。コミュニケーションにおける『人はどうやって情報を発信するか』。

前回の続きです。(vol.3はこちらから👉 https://note.com/tahara708/n/n6d2361ebe48d)

社内やチームでコミュニケーションに不具合が生じる時ありませんか?
こっちはちゃんと言ったつもりでも相手に受け取ってもらえていないとか。
なぜコミュニケーションに不具合が生じるかと言うと人は言葉以外にも『発信』している情報があるからなんです。

例えば、「この試合勝ちたい」と熱望するスポーツチームの監督が、ベンチ座って背もたれに寄り掛かって腕組んで顔はしかめっ面。「おれは怒ってない。試合に真剣なんだ」とは言うものの
選手は「うわ、監督怒ってんじゃん。」て思ってピリピリしながらプレーしているなんて多々あります。

知らず知らずのうちに出している『発信』と人の五感からなる『受信』を比べて、効果的なコミュニケーションの取り方について深めていきます。


1.コミュニケーションでは言語以外に非言語コミュニケーションで『発信』している。

よく会話しているときに
話そのものと会話のトーンや表情が矛盾していた
なんてことありますよね。
「顔にウソってかいてあるよ〜」って言うときです。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した
メラビアンの法則】というものがあります。
これは、矛盾するやりとりがあった場合に人は、言語情報・視覚情報・聴覚情報のどの情報をもっとも参考にしてコミュニケーションをとるか計測したものです。

言語情報には、言葉や話の構成など
視覚情報には、見た目・表情・しぐさ・視線・態度など
聴覚情報には、声のトーン・ボリューム・テンポ・話し方など
があって、その割合が
視覚:55% 聴覚:38% 言語:7%
だったという結果がでました。

つまり、言語情報でいかに素晴らしいことを言っていたとしても、表情や態度、さらには声のトーンがおかしかったら相手は不信に思ったり混乱したりするんです。

メラビアンの法則

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要するに『発信』側は、言語コミュニケーションと合わせて非言語コミュニケーションを重要視する必要があります。
話す内容と視覚・聴覚に届く内容がピシッと同じだと相手にはより伝わりやすくなります。

監督がいくら「この試合勝ちたい」選手たちには「思いっきりやれ!」とは言え、
ベンチ座って背もたれ寄っかかって腕組んでしかめっ面して、さらには貧乏ゆすりとかされてはそれは選手には「あれ?」「思いっきりやりたいけど、怒ってる?」って届きがちですよ。

2.『五感』による『知覚』の割合

産業教育機器システム便覧(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)の情報によると

五感による知覚の割合は、

視覚:83%、聴覚:11%、嗅覚:3.5%、触覚:1.5%、味覚:1%

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というデータがあります。

つまり、人は普段から視覚や聴覚で情報を『受信』することが多いということです。

人は目で見る情報が遥かに多いんですね。
耳から受信する情報がその次です。
目で見る情報が圧倒的なのでコミュニケーションする時も、言語も大切だけど非言語コミュニケーションがより大切だと言われたりします。

(なので余計に監督からのプレッシャーとかは言語よりも表情や態度を見て選手は判断しています。特に僕が高校時代の時なんかは、練習場に来た監督見て
「今日の監督怖くね?ちゃんとやった方がいいな」
とか瞬時に判断して切り替えてました。笑)


3.『発信』と『受信』から

以上の

◎『発信』は【視覚:55% 聴覚:38% 言語:7%】(『メラビアンの法則』より)
◎『受信』は【視覚:83%、聴覚:11%、嗅覚:3.5%、触覚:1.5%、味覚:1%】(『産業教育機器システム便覧』より)

を参考にすると
コミュニケーションではいかに言語以外のことも重要かが分かります。

なので、監督やチームの指導者、社内で部下をもつ上司などは、言語以外で知らず知らずのうちに『発信』していることを気にかけておいた方がいいと思います。

社内やチームや家庭では、正直レベルのコミュニケーションが結果やいい環境づくりに大切なので、
相手がなかなか安心感を抱けてないと思ったら、
この『発信』を気にかけるといいかなと思います。


4.最後に

最近あった友だちが陥ったコミュニケーションの体験談も載せておきます。

僕の友だちハチ君はめちゃくちゃ良いやつなんです。
背が高くてイケていて、話すとユーモアがあって友だちのみんなから話しやすい人で有名でした。しかも擦れ違う人(訓練生の人たち)にもきちんと1人1人に挨拶までするやつです。

なんですが、見知らぬ人からすると『怖い』という印象でした。
「なぜ、こんなに良いやつが『怖い』と思われるんだ?」ってなりました。

そしたら原因は挨拶のときにあったみたいで、
ハチ君は優しく挨拶してるつもりでも、側から見たら
『手ポッケに突っ込んでるし、声のトーン低いし、背高いのにジッと見られて挨拶されると怖い』
って思われてたみたいです。

コミュニケーションって難しいですね。笑

こっちが『伝えたい』情報がうまく伝わらないときがあるんで。でも、以上のことを知っておくと、コミュニケーションに不具合が生じた時に振り返りやすいと思いますので、参考にしてみてください。

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