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(vol.9) チームの関係性を深めるために行う『データベースを整える』。

今日は前回の続き、『データベースを整える』ということについて書いていきます。これも新チームが活動する時に行う『オリエンテーション』の一部です。『同意を取り交わす』と同じように、この時期どのチームもすることをお勧めします!

今回では、選手のデータベースには何があるのか、データベースを整えるとどのようにいいのか書いていきます。ではいきます!


1.『データベースを整える』とは

まずデータベースという言葉ですが、よくシステム系の分野で使われている言葉です。

データベースとは、検索や蓄積が用意にできるよう整理された情報の集まり。通常はコンピューターによって実現されたものを指す。…(Wikipedia参照▼)

なので、ここでいうデータベースとは簡単に言うと

選手の情報

です。
つまり、『データベースを整える』ということは、

選手にヒアリングして情報を得る

ということです。
指導者の方は新しい選手がこれから入ってきますよね。また学年が新級され、気持ちを新たにした選手もいますし、立場や環境が変わった選手もいることでしょう。その選手たちの情報をより多く持っておくと、今後のチームの活動がスムーズにいくということはなんとなく理解できるかと思います。


2.選手の何を知っていた方がいいか?

選手の情報はなるべく多くを知っていた方が良い!!

指導者の方は誰しもがそうですよね。

では次に選手の何を知っていたら良いか例を挙げていきます。見ると当たり前のことが多いですが、選手一人ひとりの当たり前の情報を当たり前に知っている指導者は正直多くはありません。全てをきちんと知っている指導者の方はほんと素晴らしいです。これまでどの情報はキャッチできていて、どの情報はキャッチできていなかったか確認しながら以下を参考にしてみてください。

・名前(ニックネーム)
・入った目的、理由
・やりたいことや目標
・住んでいる場所
・移動手段、移動時間
・生活習慣
・ストロングポイント、ウィークポイント
・他の習い事(特に小学生)
・キャリア、経歴
・憧れの選手
・将来どうなりたいか
・病歴、持病(アレルギー含む)
・家庭環境
・その他指導者に知っておいてほしいこと
などなど…

(他にもいつもこんなことも選手にヒアリングとってますという方いたら教えてください!)

以上の項目は情報としてあると良いですよ!


3.『データベースを整える』を整えるとどのように良いか

『データベースを整える』ことをお勧めしている点として以下を挙げています。

情報があることで関係性を構築しやすい
・チームの目指す指標を立てやすい
・改善点が見つかり指導者が選手にアプローチしやすくなる
・安全に考慮した対応が可能になる 

など。

情報量が多いと指導者から選手に対するコミュニケーションも増えますよね。
例えば、
「ここまで移動してくるときにいつも何して過ごしてるんだ?」とか
「(持病に対して)最近の体調はどう?」
「憧れの選手にどのくらい近づいてきた?」
など聞くことができます。

指導者がそのように選手の情報について最近の様子と織り交ぜながら質問してくれることで選手は安心感や親密感を抱きやすくなります。よって関係性を深めやすくなるんです

また、持病や家庭環境等を把握しておくことから、安全対策、危機的予防にも努めることができます。近年、家庭環境の問題もあり、全力でプレーできない選手が増えてきています。好きなスポーツを選手が思いっきりプレーできるようにするために、指導者は選手の環境を整えることも必要です。あらゆる情報を得て整えておくことで、指導者と選手との関係性が深まったり、危機的状況を回避しやすくなったりします。これも指導者のお仕事の一つとして捉えていただくことをお勧めします。


4.選手の情報を得る手段

本来であれば、選手一人ひとりと面談のような形でヒアリングする方が選手と関係性の構築はしやすいですし、率直なコミュニケーションがとれているか指導者からしたらわかりやすいです。しかし、チームとしては、そのような時間もなかなかとれないし、しかもこのコロナという状況で難しさがあると思います。

そこで面談という手段がとれなかった時の提案ですが、”質問用紙”を用意するのはどうでしょうか。選手一人ひとりが指導者からの質問に対して記入してもらうことで、データベースは整理されやすいですよね。また時間も一気に節約することもできます。

必要とする選手の情報を質問形式にして得ることで、『データベースを整える』ことがしやすくなるのでおすすめです。ご参考に!

5.最後に

前回に挙げた記事に続いて、新チームスタート時に欠かせない『オリエンテーション』の一部、『同意を取り交わす』・『データベースを整える』を書かせていただきました。関係性を深めるための最初の一歩です^^ぜひ活用してください!

ご覧になって、この点についてより詳しく聞きたい。この場合はどうする?など疑問点ありましたらコメントください。正解はないこともありますが、一緒に考えさせていただきたいと思います!

それでは今日はこのへんで。

※次回は『コミュニケーションタイプ』にフォーカスをあてて書いていきます。スポーツしてると感じたことがあると思うんですが、選手って指導者の言葉一つでやる気がでたり下がったり、または、指導者が選手に同じ言葉をかけたんだけど選手によっては響かなかったりすることがあるんです。それを説明していきます。これもチームの関係性を深めるためのコミュニケーションですね。楽しみにしていてください。

では!!





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