日本の１００マイルトレイルランニングレースまとめ　前編

１００マイルレースをご存知ですか？

フルマラソンの４倍にも登る１６０ｋをノンストップで走るランニングレースを指します。

その多くは山道を含むためアップダウンを伴います。スタートからフィニッシュまで２０時間〜５０時間かかるため、途中で寝ることもある過酷なレースです！

なんでそんな厳しいレースに出るのかと人は不思議に思います。

しかし、出場したときの辛い記憶は、走り終わるとすぐに良き思い出になります。
そして・・また１００マイルにエントリーしてしまうといいます。

ここでは日本にどんな１００マイルレースがあるのかを紹介したいと思います。

どうすれば出場できるの？

日本国内の１００マイルレースについては、１００ｋ以上のレースを完走していなければならないなどの要件がります。
そのため一筋縄では行かない事が多いですがまずは基準を知るところから始めましょう！

UTMF（ウルトラトレイル・マウントフジ）

概要
距　離 約164km
累積標高差 約7,563m
募　集 2,400人
スタート 静岡県富士市　富士山こどもの国
フィニッシュ 山梨県富士河口湖町・富士吉田市　富士急ハイランドUTMF （ウルトラトレイル・マウントフジ）

参加資格
大会当日に18歳以上の男女で、コースを迷うことなく制限時間内に完走できること。一般エントリー開始日の４年前（2016年11月16日）から前日（2020年11月15日）までの間に、国際トレイルランニング協会（ITRA）がポイントを認定しているレースに出場・完走し、下記の規定ポイントを獲得すること。
ただし最低１レースはエントリー開始日の２年前（2018年11月16日）から前日（2020年11月15日）までに開催されるレ―スとする。
・最大3レースで10ポイント以上
2020年のエントリー者（寄付エントリー・一般エントリー等を問わず出走権を持っている方）は、2021年に加え2022年のいずれかの優先エントリーが可能（海外在住者は 2022年のみの優先エントリー権）。

参加条件
レースの距離と、山岳地を一昼夜以上走り続けるという特殊性を十分認識し、必要な訓練を行なっていること。
この種のレースで起こりうる問題に対して、自ら対処できる能力を有していること。
山岳地で予測されるトラブルや天候の悪化など（低温、強風、雨や雪）に、他に頼ることなく自ら対処できること。
極限的な疲労、内臓・消化器官の不具合、筋肉などの痛み、軽度のけがが引き起こす肉体的、精神的問題に対して自ら対処できること。
1から4の問題については自らが克服することであり、大会組織が責任を負うものではないと十分認識していること。
自然の中での活動において、安全にかかわる問題に直面した場合、自らがそれぞれの能力に依って対応しなければならないことを十分認識していること。

信越五岳トレイルランニングレース

開催地　新潟県(新潟県妙高市、長野市、信濃町、飯綱町、飯山市)
主催　　信越五岳トレイルランニングレース実行委員会
制限時間：１００マイル　33時間、関門5カ所

参加資格　18歳以上の男女 ・全コースを迷うことなく、制限時間内に完走の自信がある方 ・各種目に設定された宿泊条件を理解していただける方 ＊レース運営は信越高原エリアの観光協会員スタッフが中心となるため、各種目毎に決められた日に観光協会員施設への宿泊を前提とします。（地元枠選手は除く） 

●100mile ・9月15日（日）協会員施設への宿泊する方 ・過去4年間で距離100km以上の国内外のトレイルランニングレースを制限時間内に2レース以上を完走している方
※エントリーの際に申告された完走記録は全数確認します。
＊以下のレースは参加資格対象に含まれません。判別できかねるレース等については主催者で判断します。 ・舗装路を走るウルトラマラソン ・ステージレース(1ステージが100㎞あるものは可） ・イベントや草レース等のトレイルランニングレースであることが確認・判断できないもの ・プレレース等で完走記録を確認できないレース（または自身で記録を証明できないもの） 

OSJ　KOUMI１００

開催場所  長野県小海町松原湖～稲子湯周辺
開催日  2020年10月8日(金)～10日(日) 　
距離 約175km(35km×5周) 　
※4周目・5周目は1名ペーサー可能
募集定員 500名

参加資格 以下、1～3の項目の条件を全て満たす方
1.18歳以上の健康な男女
2.レースの全コースを迷うことなく、制限時間内に完走の自信がある人
3.開催地への宿泊・商店をなどの利用を通じて地域振興にご協力いただける方(任意)
　
※大会記念品・傷害保険を含む。 　
※申込受付後は、参加費の返還はいたしませんのでご了承ください。
但し、新型コロナウイルスの蔓延で大会中止となった場合、中止を決定した時点までに生じた費用等を勘案し、対応策を検討します。
表彰対象 総合男女1～5位/エイジ別男女1～3位(総合入賞者を除く)
制限時間 36時間

彩の国１００マイル

開 催 地 埼玉県(越生町・ときがわ町・飯能市ほか)
主　　催 NPO法人小江戸大江戸トレニックワールド
種　　目 トレイルラン
100mile：距離161.1km　累積標高差　約１００００ｍ
　
参加資格 2016/1/1～2021/3/20の期間に
(A) 100mile個人：66km以上のトレイルラン大会を完走していること
(E) ペーサー：49km以上のトレイルラン大会を完走していること
共通
18歳以上の健康な男女(未成年者は保護者の承諾書が必要)
地図を見て走行できること
一般の登山客に迷惑をかけずに走行できること
ゴミ捨て厳禁を守れること
一般道では交通ルールを守れること
自力でゴールまで戻れること
時間内に関門を通過できる十分なトレーニングを積んでいること

どの大会がオススメなの？

制限時間が一番長いのは？→UTMF４６時間
どうしても完走したい人はUTMFを目指すのが良い。
１６５ｋを４６時間で走れば良いので、時速３．６ｋで完走できる。中盤以降全てあるいても諦めなければ完走できる可能性が高い。

経験がなくても出場できるのは？→OSJ　KOUMI１００
距離は一番長く１７５ｋとすでに１１０マイル有るというレース。
制限時間も厳しいがロードと林道の比率が高いので動き続ければ完走することができるかもしれない。

一番アップダウンが少ないのは？→信越五岳１００マイル
コース全体が走れる設計となっているアメリカ型の１００マイルレース。
制限時間も短いがそれだけ走ることができるレースとなっている。１番のネックはエントリー条件１００ｋ以上を２本揃えられない人が多くクリック合戦にも時間的余裕があるとされる。

最難関の１００マイルレースはどれ？→彩の国１００マイルレース
国内では最も完走率が低く年によっては１０人程度の完走者しかいないことも有る。暑さ、微妙なコースのアップダウン、獲得標高の多さなどが原因とされる。ノース、サウスのコースを組み合わせて３周することでレースを行う。