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うつ病がきっかけでフリーランスに!そんな夫が果たした「妻への説明責任」

うつ病で会社をやめた5年前。僕には、すでに妻と小学生の娘がいました。なので、フリーランスとして働こうにも妻の理解を得る必要だったんです。

病気が理由とはいえ、これまでと違う働き方になるのだから巻き込まれる家族は不安になりますよね。「会社で働くのは無理そうだからフリーランスになる」と、簡単にはいきません。

そこで、参考までに、僕が妻の理解を得るためにおこなった取り組みを紹介します。

お金が必要だけれど、就職する気持ちにはなれなかった

現在、僕はフリーライターとして働いています。

フリーライターになる前、我が家は次のような状況でした。

・夫(僕):無職(元正社員)
・妻:正社員
・娘:小学生
・経済事情:傷病手当金・障害年金の受給なし。持ち家で住宅ローン返済中。しばらく暮らしていく貯金はあるが、夫婦と娘の将来に向けて継続的に収入が必要。

日々の生活費と娘の将来的な教育費のために、できるだけ貯金を崩さず、少しでも世帯収入を維持したい。そんな状況だったんです。

そのため、妻とは、事あるごとに今後の働き方について話し合いました。

ただ、僕は、どうしても就職する気持ちになれなかったんです。もともと、会社の仕事や職場の人間関係のストレスがきっかけでうつ病になったところがあるので。再就職は、僕にとってうつ病を再発しにいくようなものにしか思えませんでした。

それで僕は、妻に「会社で働く気持ちになれないこと」「再就職に、うつ病を再発するイメージしか描けないこと」を説明し、少しでも家計の足しになればと考え、フリーライターとして働いてみることにしたんです。

正社員の妻には、フリーランスの働き方がイメージできなかった

「フリーライターとして仕事を始めた!」

とは言っても、これだけでは、妻の理解を十分に得ることはできませんでした。

なぜなら、正社員として働いている妻からすると、フリーランスがどのように仕事をやるのか、どのくらい収入があるのか、将来性はあるのか、全く見当がつかなかったからです。

いつも自宅にいて、パソコンに向かってタイピングしている。(当時の)収入は月1~3万円程度。そんな状況だったため、妻からは『就労移行支援に行くとかはダメなの?』とも提案されました。

安定した収入を得るために就職してほしい、、、

妻にしてみれば、そんな気持ちでいっぱいだったんだと思います。

実績を見せながら妻の理解を得る

フリーライターとして働き始めた当初は、鳴かず飛ばずの日々でした。

けれども、1年くらいが経過すると、自分の書いた記事に記名できたり、月収が6桁を超えたりするようになったんです。

僕は、そうした実績を使って、妻に自分の仕事や働き方について説明しました。

①自分の書いた記事を見せて、仕事内容を説明する

ライター業界では、自分の名前が掲載できる記事を「記名記事(きめいきじ)」と呼びます。記名記事の良いところは、記事の文頭または文末に自分の名前が掲載されるので、『この記事は自分が書いた』と第三者にアピールできることです。

これは、妻に自分の仕事を説明するのにも役立ちました。

あるウェブサイトに寄稿した記名記事を妻に見てもらったところ、『こういう仕事をしているのね、やっとわかった!』と言ってもらえたんです。

妻としては、言葉で説明するよりも実際の成果物を見せられたほうが、フリーランスとしての仕事内容や仕事ぶりを理解しやすかったようです。

②収入額を提示し、自分の働き方を説明する

フリーライターとして収入が増えてきてからは、毎月の収入を口頭やメモで妻に伝えるようにしました。これは、自分の働き方を理解してもらうためにもっとも効果的な方法でした。

月収が6桁を超えた頃からは、妻に『すごいね!』とか、『最近、頑張っているもんね。』とか、激励や労いの言葉をかけられることも増えたんです。

もともと、妻は、日々の生活費と娘の将来的な教育費を心配していました。

だから、その部分をカバーできる収入が確保でき、経済的な不安が薄らいだことで、夫の働き方を受け入れることができるようになったのだと思います。

自分の考えと近況を妻に伝える

病気がきっかけでフリーランスを目指すとなると、本人としては、その働き方に期待や希望を感じ突き進みたくなります。

ですが、妻からすれば、未知の働き方であったり収入が不安定であったりするため、フリーランスへの転身が不安に感じるものでしょう。

妻の心配や不安を払拭し、理解を得るための取り組みとして、今回ご紹介した方法が参考になれば幸いです。

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