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ゼロから海外のチームに入るまで【後編】

前回の記事ではゼロから私が日本からニュージーランドのチームに入るまでの道のりを書きました。


今回は私が今回経験して感じたポイントというか、もしもう一回やるならという視点などから書いてみたいと思います。

国について

まず1つ目はどの国がチャレンジしやすいの?という事についてです。前編でも軽く触れましたが、私の選択肢はワーキングホリデー協定国の中からしかありませんでした。理由は単純でサッカー以外にも仕事が出来るので生活の安全面を考慮した結果です。

ちなみに現時点では22か国協定を結んでいるので、22か国選択肢を持っている事になります。
その中でも「ドイツ」「オーストラリア」「ニュージーランド」「カナダ」などはアマチュアサッカー選手が多くチャレンジしている印象です。それはなぜなのか。
①ビザがとりやすい
海外でサッカーをしていく上で最も厄介なのがビザの問題でしょう。
まずはワーホリビザそのものについて。ワーキングホリデービザにも人数制限があります。有名なところで言うとイギリスは年間1000人という人数制限があり、倍率が高いためになかなか抽選が当たらないみたいです。サッカーをするにあたってこのような不確定要素はマイナスです。
それに対して先に挙げた4つの国はほとんど制限がありません。したがって早い段階でビザを取得し計画的に進めていく事が可能になる事が大きな要因だと思います。
次に2年目(ワーホリビザ以降)のビザについてです。もしその国で2年以上プレーをしたいのならば、途中から新たにビザを取得しなければなりません。アマチュア選手で最も多いパターンはアルバイト先などで就労ビザを取得し、そのビザを活用して滞在するです。サッカーのチームからビザを出してもらう事はあまりないみたいです。なので②の理由にも繋がるのですが、働きやすいという事が大きなポイントになってくると思います。

②働きやすい
イメージにもあると思いますが挙げた4つの国はたくさんの日本人がいます。サッカーに限らずワーキングホリデーや、その国に移住している人、そして日本の会社員など多くの日本人がいます。その分だけ日本食レストランも多いです。最初は語学に不安がある方などは日本食レストランなどの日本人スタッフがいる仕事場で働くことが多いみたいです。
そしてこれは私の体感的なものですがこれまでの先人の方々が海外で築いてきた日本人のイメージがとても良いです。「日本人は謙虚でよく働くから」というイメージがあるから雇われやすいというアドヴァンテージも結構大切なんだと感じました。

③チームがたくさんあるから
そしてサッカー環境です。チームの数だけチャレンジの数も多くなります。特にドイツは日本とは比にならないほどのチーム数があり、ステップアップできる環境も整っています。カナダも2026年のワールドカップに向けて自国にプロサッカーリーグをつくったので、これからサッカーがもっと盛んになる事はまちがいないでしょう。前編でも書いたようにエージェントを利用しなかった場合は参加できるチームは結構絞られてきます。なるべく参加できるチーム数を確保しておくこともとても大切だと後から感じています。

もしワーキングホリデーを利用せずにチャレンジするなら、、、
私もまだ模索中で詳しくないのですが少なくとも2つはあると思います。
①観光ビザ(ビザなし)期間にプロ契約を勝ち取る
いわゆる旅行と同じ形でその国に乗り込み、その期間の練習でプロ契約を勝ち取りチームから就労ビザを発行してもらう方法です。トップレベルでは当たり前の話ですが、アマチュア選手からしたらかなりの自信と勇気が必要な方法かもしれません。
②サッカー以外で稼ぐ手段を持っている
主にネットだと思います。バックパッカーやノマドワーカーに多く見られる稼ぎ方です。ネットでスキルを活用して収入を稼いだり、投資やFXで収益を得て生活費を稼ぐ方法です。しかし、お金の面はクリアしたとしても長期滞在となるとやはりビザの関係が出てきそうです。そこらへんはどうなのか分かりません。

PVに関して

これはパソコンに疎い私にとっては本当に苦労しました。ただし、当時調べていた時に代行の会社があるほどにこのPVというモノは大切なんだと思います。考えてみれば普通で、就職試験では応募者が多い会社は全員を会社で見る事は出来ないので書類審査である程度ふるいにかけます。それと同じでサッカーは特に一度に見れる選手は限られます。だからいきなり届いたメールで練習参加の許可を出すかの判断はPVで決まると言ってほぼ間違いないと思います。
これほどたいせつなモノだからもっと詳しい人などに意見を聞くことをお勧めしますが、いちおう今回は私なりの意見を載せておきます。
まず形式については基本的にYouTubeとかで調べれば出てくるのでそちらを参考にするのが間違いないかと思います。時間は5-6分が基本らしいです。これは最初は長いように思えましたが、作ってみると結構短いです。だから載せるプレーを厳選する必要があります。
「スーパープレー集」であってはいけない。
これが私の意見です。それよりも大切なのは「特徴はなんなのか」を伝えられるかです。
おそらくチーム側も最も知りたいポイントですし、こちら側もアピールしなくてはならないのはここだと思います。動画をつくる際に見る側の立場になって考える事は大切だと思います。例えば
・その国のサッカーはどんなスタイルか
・そのチームはどんな選手を求めていそうか
・その中で自分はどんなプレーが発揮できそうか
といろんな空想を広げていき、その中から当てはまるプレーを切り取っていくのも一つです。私の場合は中盤の選手であったので、ボールに関わる回数は大切できっとチーム側も気になっているだろうと考えてのでなるべく同試合からプレーを切り取るようにしました。
この動画をみたチームの人は何を思い、そしてどんなイメージをもって実際のプレーを見てくれるのか、とにかくそんなことばかり考えてました。どこまで伝わったかは分からないし、まだまだ良いPVをつくれたとも思います。今回作ってた時に感じたのは最も感じたのは「自分のプレーの地味さ」です(笑)。今後も作る機会はあると思いますので、PVで伝わる魅力のあるプレーをしていく事も今後の課題だと感じました。

とにかくインパクトと相手の事を考える事がポイントです。

最後にこれだけは確実に言える事ですが、その国の言語はなるべく話せるようにしておいた方が良いです。久保建英選手があれだけスペインのチームのすぐに活躍できるのはただ上手いからではないという事はおわかりだと思います。コミュニケーション能力です。語学力です。
サッカーをプレーをしながら伝えたい事を伝えられないもどかしさを初めて体感しました。実力を100%発揮するためにコミュニケーションがいかに大切であるかを日々実感しています。その他契約等でも外国語は必要ですが、正直そっちは何とかなります。一番関わってくるのは我々の勝負の場所ピッチ上です。ここでいかにコミュニケーションをとれるかがポイントです。だから当たり前の事ですが語学の勉強だけはあらかじめしておくことをお勧めします。(語学力がないからチャレンジしないというはもっともったいないですけどね)

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