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ティモンディ前田には白米とたくあんと私がよく似合う。

ティモンディ前田って知ってる?

「やればできる!!!」
馬鹿でかい声と馬鹿目立つオレンジのスーツ。そしてオールバック。圧が強すぎて隣にいたら吹き飛ばされそう。それが”ティモンディ”の第一印象だった。

お気づきの方もいるかもしれないが、ここまで”ティモンディ高岸”の印象しか書いていない。


よく見てごらん。テレビの画面いっぱいに広がるオレンジの海の左端に青い残像が見えないだろうか。


そう、彼の名は前田。

知ってる?ではない。気づいてる?が正しいと思ってしまうほどに印象が薄い存在だった。

”じゃない方芸人”が全盛期の頃だったらもっとフューチャーされていたかもしれない。だが、もう令和。じゃない方はじゃない方として淘汰されていくのだ。

勝手すぎる同情の念を寄せながら、ティモンディという箱に前田を戻した。ちんまりとしていて、まるでマスコット。箱の9割を高岸が占めている。高岸占拠。櫻井くんも”ウソだろ…”と驚きを隠せない。


ところがどっこい。前田が私の心を占拠する時が来るのだ。

毎週日曜日の朝、10時半。楽しみにしていることがある。二宮くんがMCを務める番組、「ニノさん」だ。出演者の掛け合いや構成、テロップの入れ方、自由な雰囲気。私が大好きな「イッテQ」に近い。

ティモンディはロケを担当している。
毎週ではない。たまに顔を合わせる程度では、まだまだ私の脳裏には焼き付いてこない。しかも日曜の朝。寝ぼけた目をこすりながら見るニノさんではティモンディの階級は低いままだった。

2/4。
私の地元、宮城県が取り上げられていた。ロケ担当、ティモンディ。
やられた。この日が始まりだった。

猫多すぎ田代島で猫を愛でる前田。石巻焼きそばを頬張る前田。
とりわけ、牡蠣を食べるシーンは格別だった。

本当に美味しいのかな、普段の牡蠣と違うのかな、と疑い深げな前田。
口にした途端、目をキラキラさせて


「うまぁ~!!!!!」


飛び起きた。眠気吹っ飛んだ。高岸の声圧でも吹っ飛ばなかったのに。
可愛い。念の為もう一度。可愛い。

寒さを防ぐ厚着のせいで身体の動きは伝わらないが、顔をフル活用してその美味しさと感動を表現する様に、打ち抜かれた。

愛おしい生き物が美味しいものを食べている。何て素晴らしい世界なんだ。

もう一口。またキラキラしている。
やめてくれ。もうその辺にしておいてくれ。心臓がギュッとしている。もう1mmも動けなかった。

こんなことなら中途半端に前田をディスらなければよかった。

野球もニワカファンだが、今なら愛せる気がする。ニワカファンのこと嫌いだったらどうしよう。今ならとか言っちゃった、と前田からの見え方を気にしてしまうくらいにはときめいている。

次はいつ会えるんだろう。いつの間にかニノさんを見る目的が変わっていた。

3/17の放送も良かった。高級カニ料理と前田。食べ物と前田の相性が良すぎる。
正直、そんな高いものは奢ってあげられないけれど君なら何だって美味しく食べてくれる。白米とかどうかな。シンプルも彩り豊かにしてくれる、それが前田。

お金は無いけど頑張ったよ、と小皿に乗せたたくあんを差し出すと微笑む前田。これもいいよね、うまいなぁ。炊飯器は空っぽ。あんなに炊いたのに。


前田が美味しいごはんを美味しく食べられるように。
“じゃない方”として花開く時が来ますように。
蕎麦屋のカツ丼、牛丼屋のカレー、バナナワニ園のレッサーパンダ、ティモンディの前田の素晴らしさが伝わりますように。


前田呼びしてるけど、さっきプロフィール見たら前田年上だ。

以上、ニワカすぎるティモンディファンの戯言でした。

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