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なぜ人口は多い方がいいのか

一人の人間が、一生のうちにできる仕事は限られている。たいていの人間は、生きているうちに一本の橋も川にかけないし、ビルも建てないし、牛も育てないし、漫才も書かないし、曲も作らない。

それでも、僕たちは人生でたくさんの橋を渡るし、たくさんのビルに出たり入ったりする。牛乳を飲んで、年末にはM-1グランプリを見て、Spotifyを開いて音楽を聴く。

自分が寝ている間に、自分以外の大勢が、協力したり、切磋琢磨して、いろいろなものを生み出しているからだ。

世の中は、他人の仕事でできている。そして他人が多い方が、たくさんのものが生み出されていく。僕たちは毎朝、どこかの誰かの新しい仕事を楽しむことができる。


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