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一歩目をためらわせる「小説」は、構えずに入っていける「エッセイ」にタイムラインで勝てるのか。



勝てない。たぶん。

小説は「読もう」と構えなきゃ読まない。エッセイは構えずに入っていける気がする。うん、これは僕の個人的な感覚なんだけどね。

事実として、ここnoteでは、小説よりエッセイの方がスキの数が伸びる傾向がある。数字で明らかな差が出てるんだよね。

なぜやろか。興味をそそられつつも、タイムラインに並んでいる小説を気軽にポンとクリックできないのは。

まず、これは僕の仮説だけども、人間の脳(心)は、虚構よりリアルの方が受け付けやすい性質を持っているのではないだろうか。小説とエッセイでは、読んでいるときに使う脳が違うのかもしれない。

映画とかも「みるぞっ!」って一回思わないとみないよね。そんなことない?(たまに、深夜のロードショーを気がつけば最後まで見てしまったみたいなことはあるけれど)

あと、小説は長編だと読むのに時間がかかる。まとまった時間が必要だ。さらっとお気楽に読みたい層は、入口の前でその長さを知って戸惑ってしまう。まあ当たり前か。

あ、長編ばかり読みたい人ももちろんいるのは知ってる。でも、noteでは特に長編小説にスキが集まりにくい傾向がある。それは、1年以上noteをやってきて、いろいろなnoteを観察してきて、如実に感じた。

ふだんエッセイでケタ違いのスキ数をもらう有名noterさんも、たまに小説を投稿するとやっぱりスキの数が伸び悩んでいたりする。

1000字以内のショートショートなら構えずにさらっと読めるんだけどね。それでも、2000字のエッセイの方が読まれる気がする。まあ、記事の内容や記事タイトルにもよるところはあるんだけど。


最初に「勝てない」と書いたけれど、そもそも、スキの数が多い=優れた作品(勝者)というのも違う。

書き手の知名度もあるし、その時点でのフォロワー数の違いもあるし、スキが少なくても一部のユーザーに深く響けばいいっていう書き手もいるだろうし。

noteのタイムライン上では、様々なジャンルの記事がごちゃまぜになって並列でならんでる。同じサバンナでアフリカゾウとチーターが共存してるみたいに。そもそも、チーターのような速度でゾウは走れない。チーターにはチーターの、ゾウにはゾウの生き方があるんだゾウ。

文章の性質も、読み手のスタンス(楽しみ方)もそれぞれ違う。小説に、エッセイのような反響を最初から期待しない方がいいのだ。

一緒にならんでいても、別物だから比べる必要がない。そう考えるのが潔いと思う次第である。これ、小説とエッセイだけじゃなくて、ポエムでも漫画でもアートでも同じだ。


では・・・・・・
勝手に一人でこじらせたtagoが
勝手に一人で結論を言います。



【結論】勝負しなくていい。



#エッセイ #小説


読んでもらえるだけで幸せ。スキしてくれたらもっと幸せ。