そうか。書くことは、迷いを減らすことだったのだ。
人間は、みんな迷子だと思う。
物心ついた日からずっと迷い続ける生き物なんじゃないだろうか。この迷路に出口はなくて、あるとするならそれは死ってことになる。きっと、生きている限り、迷い(選択)の連続なのだ。
「たいやきのひとくち目は頭か尻尾か」「そろそろ寝るか、あともう少し起きてるか」「今日のデートはヒールかパンプスか」などの小さなことから、「就職するか進学するか」「別れるかプロポーズされるまで待つか」「子供の名前は一郎にするか秀喜にするか」などの人生に関わる大きなことまで、