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エッセイ

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人生の話、フリーランスの話、広告コピーの話まで。TAGOの日々のできごとや考えを綴った文章。
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書くことは、さらすこと。

先日、深夜に投稿した短編小説のPV数が、急激にドカンと上がる出来事がありました。「ん?」と思って、何が起こっているのかとモヤモヤしながらネットをウロウロしていたら、すぐあとに、note編集部のおすすめ記事に取り上げられたというポップアップが出ました。そこに掲載されたことが影響してPV数が急に伸びたようです。 note初心者の自分はピンときてなくて、「note編集部のおすすめ記事って何?」状態でした。いろいろ検索して調べてみると、noteのトップページの左上の方に「おすすめ」

伝説のボールペンを探し求めて、南インドまで。

「今回の目的は2つあって、一つはダージリンで紅茶を飲むこと、もう一つはカニャークマリでボールペンを買うことやねん。ずっと前から行きたかったんやわ」 Mさんは、タクシーの窓から夜のデリー市街のネオンを眺めながら、京都弁で熱く語った。会社から半ば強引に長期休暇をもらってやってきたらしい。たったの2週間で、最南端のカニャークマリとインド北東部のダージリンに行くのだという。一気に南下して、一気に北上するプランだという。デリーからカニャークマリまでは列車で最低でも丸2日はかかる。一見

「好きなことを仕事にする」について考える。

お金がいっぱいもらえて、ストレスが少なくて、面白くて、やり甲斐があって・・・。みんながそんな仕事に就けるのであれば、「好きなことを仕事にする」系の自己啓発本が流行ることなんてないだろう。試しに「好きなことを仕事にする」とググったら、ざくざく出てきた。 今ホットなワードなのかもしれないけれど、好きなことを仕事にする云々って今の時代だから発生した主張ではなくて、けっこう昔から誰かが言っていた普遍的なテーマだと思う。いつの時代でも人はやりたい(好きな)仕事があったはずだ。 「好

人はみんな若いまま死ぬ。

二十歳のときは、 三十歳の感覚なんてわからなかった。 三十歳のときは、 四十歳の感覚なんてわからなかった。 四十歳を過ぎた今、 五十歳や六十歳や七十歳の感覚を 少し想像できるようになった。 何歳になっても、 きっと「人生まだまだこれから」と 思って生きているんだろうなって。 二十代前半のころ、 四十代以降の感覚なんて想像もつかなくて こんな乱暴なことを思っていた。 四十代以降って、 もう若さも体力も相当失われていて、 先(可能性)がほぼ見えていて、 “人生の消化試合