伝説のボールペンを探し求めて、南インドまで。
「今回の目的は2つあって、一つはダージリンで紅茶を飲むこと、もう一つはカニャークマリでボールペンを買うことやねん。ずっと前から行きたかったんやわ」
Mさんは、タクシーの窓から夜のデリー市街のネオンを眺めながら、京都弁で熱く語った。会社から半ば強引に長期休暇をもらってやってきたらしい。たったの2週間で、最南端のカニャークマリとインド北東部のダージリンに行くのだという。一気に南下して、一気に北上するプランだという。デリーからカニャークマリまでは列車で最低でも丸2日はかかる。一見