マガジンのカバー画像

エッセイ

72
人生の話、フリーランスの話、広告コピーの話まで。TAGOの日々のできごとや考えを綴った文章。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

5ヶ月間で80本の短編小説を書いた私が、この2ヶ月で3本しか書いていない話。

ここのところ、小説を書いていない。 「書けない」というよりは、「書きたいという気持ちになれない」といった方がしっくりくる。前にも記事で触れたけれど、一度書かなくなると、なかなか新しい一行目が踏み出せない。 80本の短編小説を書いた約5ヶ月間。あの密度の濃い日々は、明らかに“脳の体質”が変わっていた。一文字目の動き出しが早かったし、夢中になって書いていると気がつけば3,000文字を超えていたりした。 今は、脳の運動不足のような状態。やっぱり筋肉と一緒で定期的に鍛えないと徐

読みたい人よりも、読んでほしい人の方が多いかもしれないタイムラインを眺めながら思うこと。

読むこと、書くこと、どっちが好きだろう? 日常的に記事を投稿している人なら、後者の方が多いかもしれない。特にこのnoteという場では、読む人よりも、読んでほしい人(書きたい人)の方が多い気がする。気のせいかな。 今までの日本では、自分の考えを表明するのは勇気のいることだった。空気を読んで忖度して尖りすぎない大人になるように教育されてきたから。でもかつてないほど個や多様性が尊重される時代になってきた。ブログやSNSなどが登場して、誰もが簡単に自分の意見や作品などをネット上

「わかってほしい」を抱えて、僕らはみんな生きている。

病気になるたび、お世話になっている内科医院がある。 その医院はいつ行っても待合室が人であふれている。その理由はわかる。診察時、患者の話に一生懸命に耳を傾けてわかろうとする先生の人柄や姿勢だ。実際、自分はその先生と話すとすごく安心する。 「このへんに違和感がある」 「言葉で言い表しづらい痛みがある」 「夜苦しいから何とかしてほしい」 患者たちは自分の体の状況をわかってほしいという一心で、先生に向かって必死に症状をうったえる。先生は患者の話を途中でさえぎらずに最後まできく。

目の前に、つまらない世界が広がっている時に。

人間生きていれば、 腹が立つこと、やりきれないこと、 思い出すと苦しくなることなど、 心が穏やかではない瞬間もあります。 むしろ、人生は楽しいことよりも 辛いことの方が多い、 と考える人もいるかもしれません。 視界が霞んだ夜。 しとしとと雨が降り続く夜。 風の騒がしい夜。 これから紹介するのは、 一日の終わり、 世界がどうしようもなく つまらなく思えたその時、 目と耳で感じてほしい映像です。 動画はもう8年以上前のものですが、 何回みても飽きません。 圧倒的な映像美