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2020 J2 第7節 ザスパクサツ群馬 VS ツエーゲン金沢 連勝?あ、そうか。

まずは、J1のこのニュースについて

当日の判断という事で難しい面もあっただろうが、中止という判断は賢明だったと思う。まだまだ感染が拡がっている現在、これからもこういう事態が考えられると思われ、今後の事も考慮し判断されたものと思われる。グランパスの関係者の中でこれ以上感染が拡がらないように祈りたい。

少し振り返り

さて、自分の中では負けた・・・と思っていたくらい落ち込んでいた前節は、杉浦恭平くんのドンピシャヘッドの1点を、何とか守りきって勝ち点3を得ていた金沢。ハッキリ言って、早い時間の得点だった為かゴールスコアラーの印象よりもルカオさんの献身的な姿が印象に残ってしまった。

またまた3連戦となる初戦。次節は中2日で大宮と(ホーム)次々節は水戸と(アウエー)戦うかなり厳しい試合となりそうなので、今節は是非とも勝ち点3を持ち帰りたいところ。

スタメン

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はい、少し色気を出してサイバーな感じにしてみましたよ(笑)特に意味はありません。スタメンだけの試みです。

金沢の変更は2点。杉浦恭平→加藤。前節スタメンから外れ、途中出場した加藤陸次樹くんがスタメン復帰。監督の恩情に応えることは出来たのか。

そして長谷川→高安。栃木の森くんに手を焼いていた感のある前節の長谷川くん。それでも深い位置からクロスを放ち、徐々に調子は上向きか。今節はポジション争いのライバル、高安くんにスタメンを譲る。

やはり、気になるのはあの男とあの男の事であるが、また機会があれば触れる事にしよう。

そして群馬の変更は1点。中山→大前中山がいた左サイドハーフに進くんが入る。林くんのパートナーを試行錯誤している感のある奥野監督。林くんには金沢キラーの異名がついているので正直怖い。さらには2年前の得点王とのコンビである。実際、大前くんはFW・OMF・CMFの三役を演じていた。

前半

金沢に先制点が入るまでの時間は、良い試合の入り方が出来ていた群馬。ただ、後ろからのビルドアップで中盤をあまり経由せず、左に偏った組み立て。それが田中稔也くんのゴールポスト直撃のシュートにつながったとはいえ、もう少し宮阪くんの運動量が欲しかったところ。

とうとう来たよ、初ゴール、詳細分析。

金沢の先制点は色んな要素があって入ったゴール。とにかく陸次樹くんおめでとう。みんな待ってたよ。監督も試合後ニンマリ。

詳しい動きは上の動画を見ていただきたいが、このゴールが構成している要素は以下の通り。

・群馬GK清水くんの球離れが早い(これ一番問題)
・群馬のボランチ内田・宮阪のポジショニングがボールに対応していない
・島津・ルカオのチェイシングがミスを誘発
・藤村くんのパスカットまでの速さ
・陸次樹くんの守備→ポジトラの切り替えの早さで相手を振り切る

あまり難癖はつけたくないのですが、相手のミスとそれを見逃さなかった金沢の前からのプレッシャー(前プレ)が功を奏した形のゴールというのが正直な感想。しかしそれを点に繋げたのと、難しい角度から点を決めたというのは素直に評価したい。ただ、これを機にケチャドバ的に覚醒するとはなかなか言い難い。

28分あたりの白井くんからのロングパスを収め切れなかったところなどまだまだといったところ。ただ、君への期待は大きい。それゆえ厳しめの注文をしておきたい。次節大宮、次々節水戸なので覚醒して欲しいところなのですが。がんばれ陸次樹くん!

期待のパターンね

2点目は僅か4分後。下川→ルカオへの外へ流れる回転のドンピシャクロス。昨年、沼田くんから供給されていた内回転のクロスの逆バージョン。下川くんの精度の高いクロスとルカオさんのフィジカルで去年より決定力の高いパターンとなる可能性あり。期待できる得点源だ。

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理想を追う群馬、現実的に結果を追う金沢

群馬は3列のユニットが連動していない印象を受けた。左サイドで組み立てて右サイドへ繋ぐというオーバーロード→アイソレーションというよりも、左がダメだから右へ移行するという状態。進くんと田中くんという両翼がいながら、それを生かす事ができない。

大前くんは、ボランチの位置まで下がってボールを前に出す事もしばしば。そうなるともう一人、前にFWがいないとと割に合わなくなってしまう。5人交代は認められたが12人にはならない。それほどボランチの前後のバランスが整っていないというか、トランジションの切り替えが遅いと感じてしまった。攻撃時には良い動きをするのだが。

確かにポゼッションサッカーには質は不可欠で、理想を追う群馬と、現実でもがく金沢、というような図式が見え隠れしていた。ただ、金沢も数年前までは同じだった。そして、そういう時期がまたやってこないとも限らない。だが金沢も雨のせいかプレーの精度やクロスの質が上がらない。そう雨のせいにしておこう(笑)

さっき自陣ゴール前にいたモンスター

そんな押し問答のような前半が終わろうとしていた時間に一人、気を吐いていたのはやはりルカオさんだった。

金沢の3点目はあまり説明がいらないだろう。あのルカオさんはファールして止めなきゃいかんよ(笑)。というか前に走るルカオさんに気が付かずにボールを取りに行ってしまった時点でOUTだった。まさにモンスター。重戦車。超獣。ブレーキの壊れたダンプカー。人間凶器。アルティメット・ウォーリアー。立派にプロレスでも食っていけます(笑)。

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後半

群馬は去年、金沢にいた小島くんが高瀬くんに代わってIN。トライアウトで加入して、立派に同じカテゴリーに戻ってきた。

キックオフ早々、小島くんから宮阪くんに戻したボールをダイレクトにクロス。それを頼盛くんがクリアミス、内田くんがミドルシュートを打つがゴールの上を通過する。スロースターターで、しかもゲームの入り方が良いとは言えない金沢。失点に直結するシーン。

その後すぐに、右サイドの窪田くんのクロスをルカオさんが横に流して頼盛くんが合わせるがクロスバーに弾かれる。窪田くんが相手を抜き切る前にクロスを上げてルカオさんが迷いなく横に送ったので、練習でやりこんでいる形だと思われるが、こういう決定的な場面を試合中に何度か作れると、相手にとって脅威となれる。がんばれ窪田きゅん

そして早くも足がつってしまった頼盛くんが西田くんと交代。運動量の多い金沢のSH。前半で交代してもいいからとにかく走れと言われているらしい。しかし、もう少し長くプレーする事が頼盛くんの今後の課題か。

群馬のインテンシティの高さ

群馬は、幅と深さを出してきた事によって金沢の守備陣に迷いを生じさせられるようになっていた。49分45秒からのシーンはマークが付き切れていない状態の小島くんへの良質なサイドチェンジ。ゴール前へのグラウンダーのボールは林くんと進くんのポジショニングが被ってしまいシュートまで持っていけなかったが、小島くんが攻撃に変化をもたらした。敵ながら嬉しくなる姿。55分34秒からのシーンではルカオさんが空けたスペースに陸次樹くんが入りこんでパスをもらうが、しっかり寄せて決定機を作らせなかった小島くん個人的レベルは向上している

今回も見えた課題

そのプレーの後のコーナーキックからの立て直しのシーン。やはりこういう相手が引いて守る場面で相手DFを引き出す動きや、せっかく引き出したのに空いた場所を使えない場面、またターゲットとなる前線の選手のポジショニングに難があり、ここが今後ボールを持たされた時の課題となるだろう。

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結局、この場面はルカオさんの後方に廣井くんが控えていて、ルカオさんが囮となって廣井くんがヘディングするのだが、目的が廣井くんのヘディングありきになってしまっている。要するに、変化する状況に対応できない攻撃という事。対応力があまりないという事がわかるシーン。

流れを止めた高安のクロス

その後は、同点のつもりで戦えと奥野さんから言われたとおり、インテンシティ高く金沢に襲い掛かる群馬。

林くんの足裏を使ったバックパスから進くんが振り向きざまにシュート、左CKからの林くんのヘディング大前くんのミドルシュートなど、いつ点が決まってもおかしくない時間帯が続く。

その流れを止めてしまったのは金沢の4点目となるオウンゴール。それにしても窪田きゅんにしろ高安くんにしろ、この日は良いタイミングで高速クロスを出した。それが上位チーム相手に今後出来るか。楽しみの一つだ。

完封でニンマリ

金沢の5点目が入ってもなお、群馬は攻撃の手を休めず、一矢報いようとしてきたが、さすがにどちらのチームもゲームへの集中力が切れてしまったように見えた。こういう試合に佐々木健介ばりに「ポカした」と1点入れられてしまうのがいつもの金沢だったが、今回そこはゼロに抑えた事で試合後の鬼嫁のマイクパフォ、いやヤナ将のインタビューにも笑みが隠せなかった。

しかし、栃木戦でも群馬戦でもどっちつかずの時間が見られたが、上位チームとの戦いでは、こういう時間は必ず相手チームに持っていかれると思っていい。その時に集中力を持続できるか。タイトなリーグ戦のスケジュールで、いかに疲れを溜めないかも関係してきそうだ。

そうそう、長谷川くんプロ初ゴールだったそうね。おめでとう!

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なぜかよくわからんが、この写真をあげておきます(笑)

試合終了

快勝でぼやけてしまった感があるが、まだまだルカオ様様、白井神様様という感じは否めず、それがDAZN選出のベストプレーヤーにも表れている。もっと別の誰かが選ばれるようになって欲しい。

今回のカギは2点目と4点目。共に今シーズンこれから見られる形となるだろう。そこでどれだけ点を決められるか。

陸次郎くんと長谷川くんの初ゴール、そして無失点は素直に喜びたいが3連戦の初戦で喜びが終わるのだけは避けて欲しい。

そして最近ふと疑問に思う事があり、それを今回のサムネイルにしてみたのだが、これはもう少し検証する必要のある案件。何を考えているのかは追々お話したい。あの男とあの男の事もね。もう次の試合は明日だ。貧乏暇なし。


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