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2021 J2リーグ第18節 愛媛FC VS ツエーゲン金沢 ノルマは果たせた

スタメン

丹羽くんがいない・・・。天皇杯も含めて3試合目になる。心配だ。1か月勝利から遠ざかっていたリーグ戦。久々の勝ち点3。

前節、山口と2-2のドローを演じたメンバーと変更無し。愛媛はミッドウィークのゲームは無く、コンディション的にも金沢より良い状態だと思われた。

自滅の愛媛

金沢はこの試合も出来ていない事だらけだった。6分38秒からの金沢のカウンターの場面を見て欲しい。ホドルフォさんが左サイドを走る。恭平くんが真ん中でクロスを受けようとするが前野くんにボールをカットされ、再びチットさんの前にボールが。この時にあとから来たのは瀬沼くんだけ。愛媛はすでに6人が帰陣していた。チットさんのそばに誰かボールを受けにくれば二次攻撃が可能だった。

前回もチットさんのシュートがゴールバーに弾かれた際に二次攻撃が出来なかった。結果勝ったから良かったが、その意識の低さが変わらないようでは相手が自滅しない限り勝利はまた遠ざかる。

最近はあまり使いたくなかった試合映像だが、図を使うより分かり易いので今回は使わせていただく。

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右の近藤くんや中央の前野くんが黄色のところへポジショニングするだけでチャンスは広がっただろう。実際、嶋田くんは金沢が守備陣形になった時にここの場所が空きやすいのでこの位置にいると思われる。しかし愛媛はクロスを上げる事しか考えていないので近藤くんはクロスが上げられない時の保険、前野くんはクロスがオーバーした時と跳ね返された時の保険で黄色の場所へ行く選択肢はない。この場面だけではなく、こうした場面はいくつもあって実際に金沢は守り易かっただろう。

ただ、写真のようにサイドにボールを運ばれる時にも、愛媛はボールがルーズだったので助かっていた。もっとワンタッチでボールを運べる、例えば次節戦うようなチームとの試合だったら、どうなっていただろうか。愛媛右サイドからの仕掛けが多く、マークを外される事も散見され、片倉くんは前半でお役御免となった。

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上の場面は金沢のカウンター。瀬沼くんがミドルサードからボールを運んでいる。3対3で矢印の方向に動いているが、金沢の左右の2人は敵の背後を獲っているにも関わらず縦にしか走っていないので瀬沼くんの選択肢はシュートを打つ事しかなくなってしまった。

34分44秒のシーンも同様で、恭平くんがボールキープしているのだが、左サイドから追い越していった大石くんが愛媛の茂木くんに近寄ってしまい選択肢から消える。右の嶋田くんは瀬沼くんの横を走っている為、恭平くんからはパスを出せず。結局周りに3人選手がいても、恭平くんのパスの選択肢は瀬沼くん1択になっていた。

愛媛だったから前半は0-2で終われたが、京都だったら2-1くらいだったかもしれない。そんな風に映った前半だった。

後半は1-1

まあ、割り切って後半に入ったとしたら悪くはない展開だった。早々と追加点を奪えたし。ただ、池田樹雷人くんが瀬沼くんと接触して出血してテーピングしていたせいで見えにくかったのだろう。瀬沼くんをフリーにしてしまっていてしかもその後の対応も遅かった。本人がやれると思っても替えなければならなかったし、愛媛のベンチワークも後手を踏んでしまった。

3-0となって失点せずに終わりたかったが、荒れ模様で制御が効かない試合となり、コーナーキックから失点をしてしまう。この日の愛媛のクロスは23本、さらにコーナーキックが10回、合計33本のクロスの機会を与えてしまったら失点してしまうのも仕方ない。

その後、再びペースをつかむものの試合終了間際に怒涛の攻撃を受けてしまう。特に内田くんが入った愛媛左サイドからの攻撃が多く見られ、力安くんとマッチアップすると抜き切る前にクロスを上げたり、松田くんが持ち場を離れてしまった右脇からPA内に突入される場面が見られたが、守護神後藤くんが好セーブを連発。愛媛に追加点を許さず2連勝となった。

スタッツ

ハイライト

感想

得点シーンは相手のプレス強度だったり、金沢をスカウティング出来ていれば潰せる楔のパスだったりというところだったが、相手が悪かろうが勝てれば良い。首位に立ち向かうまでの2連勝というノルマは達成した。ただ、京都相手には今回のようにいかないだろう。守備も攻撃もオーガナイズされている。ただ、群馬は自分達のストロングポイントを最大限生かして引き分けた。俺たちにも出来る、いやそれより良い結果が出せる。その為に、出来なかった事が出来るように準備を整えて欲しい。

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