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9-nine-をプレイして考える良ゲーとは


この記事には若干の「9-nine-」シリーズのネタバレがあります。



「9-nine-」シリーズを完走した感想と振り返って考えたことでも少し書いてみる。

「9-nine-」シリーズはギャルゲー、エロゲーをかじったことがある人は聞いたことがあると思う。かなり評判が良いゲームだ。


知らない人のために少し概要でも

「9-nine-」シリーズとは


ぱれっとから発売された、以下の4部作+新章で構成された美少女ゲームである。
・ここのつここのかここのいろ
・そらいろそらうたそらのおと
・はるいろはるこいはるのかぜ
・ゆきいろゆきはなゆきのあと
コンシューマー版は全部入りであるが、R-18版は個別なので注意。


実際にプレイしてみたがめちゃくちゃ面白かった。
やってよかったと心から思う。



何が面白いか。

後半になるにつれて盛り上がっていくシナリオ


 公式ではプレイ順はどれからやってもいいよ というような感じだが、
 発売された順でプレイすることを推奨する。
 ここのつ → そらいろ → はるいろ → ゆきいろ → 新章
 シナリオはこの順で展開されており後半に向けて尻上がりで面白くなっていく。
 シナリオ自体は王道。話の流れはシンプルでかなり理解しやすくしっかり説明もあるので読みやすい。

 シナリオが世間でこの作品が評価されている大きな要因であると思う。

素晴らしい曲と凝った演出


 OPが素晴らしい。シナリオとリンクするような内容で終えたあとにもう一度歌詞を見ながら聞いてみるべき。
 わくわくするような演出が多い。ゆきいろのあの演出とはるいろのOPの入りが筆者は好き。

 1番好きなOP「ハルトキ ~Spring Morment~」
 https://youtu.be/7xlHGsmbQQg?si=3XxZJWcWlfEjHO7n

 

魅力的なキャラクター


 まず和泉つばす先生のキャラは最高すぎる。見た目からみんな可愛い。
 単体でみるとロープライズのゲームである9-nine-は1章ごとにキャラの魅力を凝縮されている。
 4部作のそれぞれにスポットを当てたことで各キャラの魅力が十二分に描かれていると感じた。

 章を終えたときにそのメインキャラのことが好きになる。
 ヒトリダケナンテエラベナイヨー

 

シナリオゲーとしてもキャラゲーとしてもすばらしい作品であった。



さて、この記事の本題である。

シリーズを通してシナリオを見るとすごく面白い。
特に後半のはるいろ、ゆきいろは盛り上がるところであり、申し分ない内容だ。単体としても良ゲーといえるだろう。
そらいろについてもメインキャラの天にスポットが当たったシナリオは良いと思う。


では、最初の「ここのつここのかここのいろ」の評価は?

9-nine-シリーズは「ここのつここのかここのいろ」から順に発売されたが、当時は評価が芳しくなかった。(ように感じる)
そのため筆者もなかなか手を付けられずにいた。もったいなかった。

実際にメインのストーリーとしては起承転結の「起」プロローグであり、盛り上がりに欠ける部分がある。
(有料体験版などいわれてたりする・・・)

良ゲーと呼ばれるゲームはシナリオがメインのゲームが多い。
感動できるものが多いから印象に残りやすいだろう。
シナリオで感動できないゲームは良ゲーといえないのだろうか。

美少女ゲームにはシナリオゲーとキャラゲーがある。
(もっとあると思うが筆者はこの2つに分類することが多い)
キャラゲーにおける良ゲーはシナリオゲーとは別の視点で考えるべきだと考える。


それは キャラのことを好きになれたか。 ではないだろうか。


攻略したキャラのことが好きになってしまえばそれは良ゲーといえるだろうと筆者は考える。

9-nine-の話に戻るとキャラゲーとしてみたときにここのつは素晴らしいと感じた。都が可愛すぎるのだ。
筆者がシリーズを通して一番好きなシーンは都の告白シーンである。
恋心を自覚した娘というのは何にも変えがたいものがある。


つまり、単体としてみた場合にも「ここのつここのかここのいろ」は良ゲーといえる。
誰が何と言おうと良ゲーや


最後に終わったあとに思わず溜息が出てしまうのが良ゲーだと思う。

それは良いシナリオを読み終えた満足感でも、
最愛のキャラと過ごす日々が終わってしまった喪失感でも何でもいい。
何か一つでも心に残るものがあればそれは良ゲーなんだろう。


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