自分が自殺しないための方法

1.コロナ禍で自殺者が増えてはいるが・・・

コロナウイルスが過剰なまでに人々に恐れられた結果、

実に様々な経済活動を自粛するように求められる動きがかくも長く続くということを誰が想像したでしょうか。

経済活動が停滞した結果、自殺者の数が例年になく増加傾向となっている声を様々な場所で聞くようになりました。

確かにコロナの影響で経済的に非常に厳しい状況に追い込まれてしまった人も多いことでしょう。

ただ経済が安定したら自殺者がゼロになるかと言われたらそういうわけではありません。

コロナの騒ぎが起こる前から自殺する人は年間2−3万人ほどいたわけですから。


2.他人の自殺を止めることはできないけれど・・・

私は基本的に他人が自殺してしまうのを防ぐことはできないと思っています。

それは他人の病気を治すのと同じくらい難しいことです。

なぜならばそもそも他人は変えられないものだからです。

私は医者ですが、数年前に他人の病気を治すことが構造的に難しいことに気づいて以降、

患者自身が自分の病気を治すように、治したくなるように働きかける方法を模索してきています。

それと同じような方法論が自殺予防にも必要なのではないかと思っています。

要するに他人の自殺を予防しようとするのではなく、自分がまず自殺をしない方法を確立するということ、

そして自分が自殺しないためのノウハウを周囲の人達に伝えていくということです。

そのノウハウが本質をついていれば多くの人に受け入れられて、拡がっていくはずと思います。

経済状況がよくなることは確かに自殺の可能性を減らすかもしれませんが、それは根本的な予防法にはなりえません。

経済状況がよくなることはあくまでも対症療法で、根本的には自分の中に次のような考え方を持っておく必要があると思います。


3.自分が自殺しないための3つのポイント

自殺をしないためにまず重要なことは、「生きる意味を見出す」ということです。

生きる意味...?そんなものはこの世に存在しないのかもしれません。

しかし見出すか見出さないかは本人の自由です。そして仮に「生きる意味」を見出した場合、それは自殺を予防する大きな力となります。

私の「生きる意味」は「医療の構造を専門家主体から患者本人主体へと変える」というビジョンに近づけるというものです。

こどものいる人にとっては、「こどもが自由な人生を送られるように全力を尽くす」という「生きる意味」もあるかもしれません。

とにかく「生きる意味」があると、辛いことがあったとしてもおいそれと自殺するようなことはしにくくなります。

しかしこの「生きる意味」というのが例えば、「おいしいものを死ぬまで食べ続ける」などのように自分本位であった場合は、

辛いことがあった時に踏みとどまる要因にはならなさそうです。

自殺予防につなげるための「生きる意味」には、どうやら誰か他の人が関わっている必要があるようです。

しかしこれだけで自殺が予防できれば苦労はありません。

やはりコロナ禍で問題となっている経済状況は大きな要因の一つでしょうから、

これに対して予め対策を立てておく必要があります。

一つは「自分の技能をお金に換える方法を身につける」ということです。

これは何らかの理由で仕事がなくなった場合に「生きる意味」を失わなくて済む大きな方法の一つです。

会社に勤めて給料をもらっている人は、その会社の仕組みの中でお金をもらうことができているという構造にあると思いますが、

この仕組みを自分でも作れるようにしておけば、いざという時に強いと思います。

例えば経験から学んだ教訓、本を読んで得られた気づきをブログやnoteにまとめてみたり、

家にある価値あるものをフリーマーケットやネット通販で売ってみたり、自分の庭で作っている野菜を売ってみたりなど、方法はいくらでもあると思います。

今コロナ禍で既存の仕事の存続が難しいような状況もあちらこちらで起こっていると聞きます。

いざという時に備えるためにも、会社の倒産やリストラという最悪の事態に遭遇する前にこの仕組みを作り上げるために知恵を絞りましょう。

そうすれば必ずいざという時の力になるはずです。

もう一つは「しばらく食べられなくても人間は生きられると知る」ということです。

飽食の時代ですが、皆様一度「断食」を経験しておかれることをおすすめします。

「断食」には様々なメリットもあり、体調がよくなったりするのですが、

隠された最大のメリットと言っても過言ではないこととして「人間いざとなれば食べなくても何とかなる」ということが知れるということだと思います。

例えば私は8日間の「断食」を経験したことがありますが、その間普通に仕事をこなすことができました。

それ以上は万が一のことがあったら周りに迷惑をかけるので一応止めにしましたが、いざとなればこれくらい食べなくても何も問題ないんだと知れたことは私の中での大きな安心材料です。

そして自分が食べないことによって、他の誰かが食べられるようになっているんだと思うことも幸福感を高めると思います。

ただその時に自己犠牲の観点ではなく、自分も様々な断食のメリットによって恩恵を受けているのだとわかっていることが重要です。

そもそも働いてお金を稼ぐことの最大の目的は食糧を得ることではないかと思います。

それ以外の欲求はたいていの場合、お金がなくても何とかなるのではないでしょうか。

そしてその食の欲求に対してさえもある程度コントロールできるのだと知ることができれば、

後はお金が再び稼げるような状況に立て直していくだけです。

そうやって何とか生きていくためにも「生きる意味」があることはとても大切なことです。

この話が大きな意味を持つ段階がもうそこまで来ていると私は思います。

こんなコロナ騒ぎに惑わされることなく、何とかこの窮地を乗り切ってくれることを切に願っています。

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