優れた他人へ嫉妬しそうになった時に思い出してほしいこと
1. 嫉妬をコントロールするたった一つの原則
イケメンや美女が活躍している姿を見たり、
仕事で大成功を収めている同業者の話を聞いたりするにつけ、
嫉妬や羨望の感情の一つや二つ、誰しも浮かんでくるものではないでしょうか。
私にもしっかりその感情は湧き起こってきています(^^;;
でも、私はたったひとつの原則でそのような感情を意識的にコントロールするようにしています。
それは「自分と他人は別の人生を生きている」というものです。
2. 他人と比較するのはとにかくやめた方がいい
自分と他人は同じような状況にいたとしても、
生まれや育ち、与えられた遺伝形質、性格・性質、周囲の人間関係や故郷の文化などさまざまな点で異なっています。
「みんな違って、みんないい」という金子みすゞさんの有名な詩にもあるように、
そもそも違う人として他人は存在しているものなのです。
しかし私達は往々にして同じ人生のラインの中で、
才能もあって努力もして良い成果を出した他人と、それができていないみじめな自分、というように比較して他者を捉えがちです。
しかしそもそも前提が全く違うものなので、比べても仕方がないことだったりするのです。
例えるならば、りんごがスイカを見て「あぁ、自分はスイカのように体格にめぐまれず才能がなくて嫌だ」と卑屈になっているようなものです。
もちろん、比較そのものが無意味ということではありません。
比較は時に目標を与え、時に自信をもたらすことにもつながる有意義な行為です。
しかしこの比較を「存在」に適用してしまうと、与えられるのは不利益ばかりです。
周りがどうであろうとも、私は私の中にあるもので始めて、歩みを進めていくしかないのです。
優れた人達を同じ人生ラインのずっと先を進んでいる人だと受け止めるのではなく、
そもそも全く違うベクトルを持つラインを進んでいる者達の集まりであって、
それぞれがそれぞれの条件をもとにそれぞれのペースで歩みを進めているというだけの話です。
もっと言えば、その才能豊かに見える他人も、
自分から見るとうらやましいと思えるその才能について人知れず悩んでいるかもしれませんからね。
その悩みに気づかず、あくまでこちらからみてうらやましく思えるだけの表面的な要素に、
嫉妬し、自分に否定的な感情を抱くのははたからみるとばかばかしいではありませんか。
3. 過去の自分と分析的に比較する
唯一比較することに意義がある人がいるとすれば、それは「過去の自分」です。
なぜならば「過去の自分」は「今の自分」とあらゆる背景が同一であるからです。比較するならこれ以上ない存在です。
ただし、その場合も表面的な結果だけに捉われず、
その変化がどうしてもたらされているのかを分析するのがよいと思います。
そうすれば良きにつけ、悪しきにつけ、変化がもたらされた原因がわかり、
「今を生きる自分」にとってきっと役立つヒントが得られるのではないかと思います。
だからもし誰かに嫉妬しそうになった時は、
「嫉妬しなかった頃の自分と比べて何が変わったのか」について考えてみるといいと思います。
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