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タガメの幼虫飼育③〈羽化〉

まず5齢幼虫の後半から。
5齢幼虫が成長してくると、黄緑色だった幼虫が、急に赤茶色になります。(下図)ここまでくると、羽化も間近です。

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 その次の日の朝、この個体は羽化しました。この世代で1番はじめの羽化でしたが、羽化シーンを見ることはできませんでした。

 しかしその日の7時頃、赤茶色になって1日ほどたち、今にも羽化しそうな個体がいたので、ダンボールをかぶせ、暗くして45分後に見てみたら、羽化を始めていて、羽化シーンを観察することができました。

羽化の様子

① 胸部が割れて、頭から出てきました。まだ羽が出ておらず、羽で見えなくなるところがよく見えます。(8時5分)

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② さらに体が出てきて、前ばねが羽芽から出てきます。(8時11分)

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③ 白い後ろばねが出てきていますが、前ばねは、まだ後ろばねを隠していません。(8時13分)

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④ 後ろ羽が隠れ始めました。足もほぼ出ました。(8時14分)

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⑤ 後ろ羽はほぼ隠され、足は完全に出ました。(8時15分)

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⑥ 羽も完全に閉じた状態で、一休みします。(8時22分)

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⑦ 殻を脱ぎ捨てました。(8時48分)

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⑧ 徐々に色が濃くなっていきます。(9時24分)

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⑨ 薄い茶色になりました。(10時45分)

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⑩ 茶色になりましたが、柔らかくなくなるまでには1週間ほどかかります。(12時10分)

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まとめ

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(上図の左上から時計回りに、前日羽化した成虫・普通の5齢幼虫・羽化直前の5齢幼虫・羽化直後の成虫)

・羽化は脱皮とは異なって、羽ができるため、時間がかかりました。
・本には羽化は日没頃3時間ほどで羽化すると書いてあり、10時頃羽化すると思っていたのですが、重要なのは暗くなることだということが、ダンボールをかぶせたことで分かりました。

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