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思考と行動のバランスをとること

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やりたいことを表に表現しようとすること、それはエゴなんじゃないか。というのが表現者としての最近の悩みです。

みんな普段玉ねぎみたいに何層も何層も感情を持っていて、相手や時に応じてそれを剥いたり隠したりしているわけで。
だから、そういうのを意図的に出そうとする演者に違和感を感じちゃうのは当たり前だよな。でもリアルを追求した先に、人があえて時間を使っても見たいと思う面白さってあるの?
などと、寝る前に考えて寝れなくなりがちです。
ちなみにそういう時は「本日の営業は終了しました」と心の中で閉店ナレーションを入れると収まります。


武術では「相手を倒そう」とか「どうやって技を当てよう」とか考えているうちは全然相手に当たらなくて、むしろ何も考えないでフッと出た自然の動きの方が的確に相手に伝わるということがよくあるそうな。

また、相手のとっさの動きに対して頭では「逃げなきゃ」と思ってても体が動けなくなる状態を「居着く」というそうです。
精神科医の名越先生はこれを人間のアイデンティティに似てるという話をしています。

「こうでなければならぬ」みたいな居着く心を少し手放せば、できることや見えることがもっと増えるのではないか。頭で考えてるばっかりでなく、もっと自分の身体というものを信用してあげてもよいのでは。


精神と武術、それぞれを極める2人が色々と喋りながら「俺たち人間はもっとやれるぞ!」と背中を押してくれる対談本です。

 
最初の悩みについては、何かしようとするのではなく、そのもので「いる」というのが最強というのが結論です。

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