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目的を見失うな

昨年の今頃、我が家は受験一色だった。
息子が二人とも受験だった。長男は大学受験、次男は高校受験。

二人に共通していた目的は「進学」だった。
でも、ただ進学したいわけじゃない。それぞれの進路で楽しい学生生活を送り、より良い未来へのステップとなる「進学」だ。

ここで大切なのは、なぜその大学・高校を受験したいのか? 進学したいのか? ということだと思った。そもそも、選んだ理由がないなら無理して学校に行く必要はないと思う。受験するからには明確な目的を持ってほしい、そう思った。

長男は美大志望だった。しかしなんとデッサンしたことがなかった。画塾も行っておらず、絵と関係ない部活動に大忙し。

次男は勉強が好きだが、受かりそうな“それなり”の高校を志望しようとしていた。

長男には「他の受験生と同じ土俵で戦わないこと」と伝えた。
理由は、デッサンで勝負したら負けるから。AO入試という性質上、自分の得意分野をアピールできるように対策しまくった。

次男には受かりそうな高校ではなく、行きたい高校の受験を勧めた。
すると、自分の実力に見合っていない高校を選んだ。現状維持で合格確実より、最後まで勉強して努力が必要な挑戦の道だ。

結果は、長男は希望の大学に合格。次男は挑戦には失敗したが、素晴らしい併願校が決まっていたので、そちらでがんばっている。二人ともとても良い体験になったと思う。

子どもの個性を活かす、伸ばすことの大切さと難しさ。
子どもだけじゃなく、大人もそう。

クライアントの会社の良いところを見て伸ばすことより、上司(クライアント・制作会社どちらも当てはまる)に企画を通すことが目的となっていることが多い。苦手なことを無理にやらせても、お互い不幸なだけ。

得意なことをとことん伸ばせれば、誰かにとって必要な存在になれるはず。絶対になれる。幸せになれる。

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