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読書記録『お探し物は図書室まで』

お探し物は図書室まで / 青山美智子

社会人一年目、これから続く長い社会人生活、本当に今の職場でいいのか悩んでいた時にこの本に出合いました。”転職が頭をよぎる。自分の好きなこと・やりたいことってなんだろう。新しいことを始めたい。” そんな迷い・悩み・好奇心等様々な感情がごちゃ混ぜの、今の自分に寄り添ってくれる一冊になりました。

今の職場に疑問を持ったまま仕事をしていると、モチベーションが全然上がらないんです。そんな状態が、働き始めて割と早い時期からあったんですけど、今は転職活動をしつつも、今の職場でも真剣に働くことができているんです。そのきっかけもこの本にあります。ー『まず俺に必要なのは、目の前のことにひたむきに取り組んでいくことなんだと思った。そうやってるうち、過去のがんばりが思いがけず役に立ったり、いい縁ができたりね。』『何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ』ーこれを読んだ瞬間、思考がクリアになりました。

転職に悩んでる人に限らず、悩みがある人、全員にお勧めします。

司書さんに選書してもらったこと、今まで無いんですけど、選書してもらうのもいいなぁと思いました。人に勧めてもらうってなんかいいですよね。私の場合、いつも自分が選ぶ本のジャンルって決まってるんです。この本の登場人物である司書の小町さんに出会ってから、彼氏に勧めてもらった本を読んでみよう!と思い立ち、買ってみました。これが、結構良かった!私と彼の読む本のジャンルって全然違うんです。自分からは手に取らないジャンルだったから、とても新鮮でしたし、大げさかもしれませんが、世界が広がった気もしました。完全に、この本で小町さんに出会った影響です。

本

余談ですが、この作品を読んだ人全員が多分思ったことだと思うんですけど、呉宮堂のハニードーム、とても気になります。作品中に何度も出てくるお菓子で、クッキーの中にじゅわっとしみたハチミツ、絶対美味しい、、。いつか世に出てほしいなぁ。その時は、ハニードーム食べながらこの本を読み返そう…。

青山さんの作品を読むのは今回が初めてなのですが、温かい雰囲気に包まれていく感覚が心地よくて、他の作品も読んでみようと思いました。



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