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『あなたの』

たとえあなたが

この先 どんな誰に 何度ときめこうと

最後まで私を あなたのそばに置いてください

私は昨日あなたに

そう 話して叱られた

どうかあなたは

命の時間に 嘆くことなく

その瞬間 その時々を 謳歌してください

どんな何があっても

当たり前のように私がいるから

当たり前に私がいるから

私だけは

命の時間が終わったとしても

当たり前に あなたの前にあり続けるから

どうか安心して

あなたは心を奔放に

あなたはもっと心の力を抜いて

今この時

日々の瞬間の 全てを 謳歌してください

あなたが キラキラと笑うと

あなたが 好奇心に満ちていると

あなたの心が踊ると

私にはそれだけで十分なのです

そんなあなたを見ているだけで十分なのです

私はそんなあなたを 全て記憶して

全て 残したいのです

もしも命が遠くなった時

もしもこの世とあの世と別れた時

あなたの魂が 三途の川のほとりで 立ちすくんだ時

私を待っていてくれるのなら

私はヨボヨボのおばあさんになって

だけど変わらぬ笑みで

あなたと手を取り合って 三途の川を渡りたい

だからあなたは安心して

何も嘆かないでください

泣かないでください

あなたの代わりに

私はどれだけ泣き疲れてもいいから

泣いて泣いて どれだけ疲れてもいいから

どうかあなたは笑っていてください

あなたの前には 常に 私がいて

あなたの後ろには 常に 私がいるのです

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