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『クレアチニン値』

お父さんの 定期検診の日だった。

夏場、 カリウムと 蛋白を だいぶ 摂取したので、 クレアチニン の値が 心配だった。

正直なところ、 やはり クレアチニンの値は 上昇していた。

夏場は どうしても 腎臓が悪い人は、 水分量の関係 などで クレアチニンの値が 上昇しやすい。

しかし 現在の お父さんの 水分量から考えても、 やはり もう少し、 生野菜を摂取する日の 間隔を 開けたり、 タンパク質 と塩分を減らさないと、 ギリギリ、 腎臓の状態が、 ゆくゆくは 透析 に戻る 数値であった。

ビタミン、 ミネラル の摂取ができて、 それで お父さんの状態が 調子がいいということもあり、 また、 タンパク質の量 が多かったため、 だいぶ 筋肉がついた のも事実である。

痛し痒し である。

心臓の方にも 腎臓の影響が出ていた。

ここ 4ヶ月 の中で、 一気に数値が悪くなっていた。

お父さんの 腎臓の数値が、 透析に戻るラインに入るか、 ここで改善されるか、 その勝負時である。

来月の 定期検診までに、 お父さんと話し合って、 もう少し 食生活を 工夫しなければ、 この状態の食生活で行くと 完全に透析に戻ってしまう。

心臓の方も、 今の状態が保てなくなる。

次の循環器は 10月である。

歩くことを そのリハビリを 続けていることは、 お父さんの 精神面にも 良いし、 肉体的な面でも 非常に 良いが、 今、 クレアチニンの値が もう少し 下がるまで 対処をしないと、 お父さんは歩いていて 心筋梗塞を起こしかねない。

目下の目標は、 次回の通院で、 クレアチニン の値を 2.5前後 まで下げること、 BNP の値を 24 前後まで 下げることである。

私は厳しいかもしれないが、 お父さんが退院してから、 腎臓と心臓の 状態を示す 数値が、 最悪だったところから ベストなところまで、 全て 数値を見ながら 時々の 食事 内容を決めてきた。

今日のクレアチニン の値は、 本当にギリギリ、 今 どう過ごすかで 透析に戻るか透析に戻らないか 決まる値である。

心筋梗塞のリスクがある 心臓の値でもある。

今が本当に勝負 なのだ。

次回の検診で クレアチニンの値が 3.0を超えたなら、 もうお父さんは 時間をおかず いずれ透析である。

そのギリギリである。

次に 透析に戻るとしたら、 足の付け根 にしかシャントは 作れないし、 その時はもう またネフローゼ症候群に戻り、 命を落としてしまう。

実際のところ、 次に透析に戻ってしまったら、 あっという間に 命を落としてしまうだろう。

というのは、 お父さんは 過去に 持続透析を長くやっており、 それだけでも10年寿命が縮んでいるのに、 また透析をやるということは、 血管がもう耐えられないからである。

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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