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父へ。母へ。

お父さんと 工夫しあって、 毎月 通帳からおろすお金を、 月あたま5万、 月半ば5万、
それを使い切らず 翌月に持ち越せるまで、 やりくりすることができている。

それをここ数ヶ月、 物価高の中、 なんとかやれている。

今年は寒波が来て、 内地では家の作りが北海道と違って 断熱材 などが薄いため、 暖房費が恐ろしくかかっているところもあるらしい。

そんな話を チラホラと聞いていた。

少しずつ入金される印税を貯めて、 年金暮らしの両親に20万送ることができた。

東日本大震災の 被災地である私の故郷は今 、 震災、 台風、 コロナと続き、 経済的にさらに疲弊していると両親は言う。

小売店などは どんどん 潰れ、 若い人たちは みんな 仙台や盛岡へ 出てしまい、 お年寄りだらけで 暗雲たる状態だそうである。

そんな中で物価ばかりがどんどん上がっていき、 年金暮らしのお年寄りの方たちは、 なんだか本当にもう、「 世の中が終わっている」 ような気分で 暮らしていると聞いた。

うちの両親は 弱音を吐かない。
絶対に心配をかけるような 言葉を言わない。

だけれども、 同じ町の 両親の世代と同じ人たちから、 こういった話は入ってくる。

父や母が、 年金で どういう暮らしをしているのか、 気がかりで気がかりで 仕方がなかった。

なんとか母に、 私たちの暮らしは 大丈夫だからと説明し、 お金を受け取ってもらえた。

そして 同時に、 お金を送って良かったと思った。

今町は一体どんなだろう。

コロナが流行した時期、 あそこも潰れたあそこも潰れた、 お店が軒並み潰れた、 そんな 話を 地元の人から聞いた。

そして日本中がヒイヒイ言っている。

私とお父さん(夫)は、 物を買うということをやめた。

お父さんの知恵で、 食費を抑えた。

我が家での今の、 たまに食べるちょっとジャンクな ごちそうは、「 サッポロ一番醤油ラーメン」 である。

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