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日本児童相談業務評価機関のクラウドファンディング
共同創業した組織の一つである、日本児童相談業務評価機関のクラウドファンディング、今年も行います。
2000年代から子どもの貧困領域で活動をしてきた結果、子どもの権利擁護を全国的に推進するためには児童相談所が継続改善されていくのが一丁目一番地だと確信するようになりました。なぜ一丁目一番地かというと、児童相談所ほどに多くの人員を抱え(全国に10万人)、法に基づく様々な権限を持っている組織はないからで
社会解決ビジネスと非営利事業の境目
社会課題の性質の一つは、「解決したときに生じる便益の外部性が大きい」ということだ。これはたとえば、課題解決をしたときに生じた正のインパクトが100だとしたら、そのうちの多くが自分以外の人によって享受される、ということだ。自社に裨益する率というのは場合によっては50%だったり5%だったりして、いわゆる公益性が高くなればなるほど、自社への裨益率は低くなりがちだ。
一方で、課題解決に取り組むには人々の
児童相談所の評価がなんでそんなに大切なのか
いま、共同創業者である日本児童相談業務評価機関のクラウドファンディングをしているのだけれども、この業務に取り組んでいる理由が伝わっていない気がしたので、改めて書いておきたいと思っている。
(直近のPodcastでも冒頭で少し話しました)
まず、僕がはじめて児童養護施設を訪問したのは2009年のこと。それ以来、仕事の傍らずっと関わりを続けてきたので、今年で15年目になる。児童養護施設、里親、地域
社会的養護の課題の全体像(2017)のスライド資料をダウンロード可能にしました
Living in Peace理事長最後の仕事の一環として(今後も活動は続けます、念のため)社会的養護の全体像が分かる資料2017年版をつくりました。PDFファイルはここからダウンロード可能です。商用利用(商用利用しようがない気もするけど)だけはご遠慮ください。
脳の3モードと組織内コミュニケーション
最近気付いたのだけど、僕はこの3つの脳のモードを意識的に使い分けている。多分脳のキャパそのものが小さいからそうなるのだろう。基本的な分岐は、問題発見フィルターの網目の細かさと思考モードの時間軸と現実・理想割合の違い。分類するとこうなる。
今も自分がそのグループの中で一番若い状態だとさっとテクノクラート脳に切り替わる。手を動かしながら、手続きとかもさっさと回して、物事を前に進める(信じてくれない人
Why we do brainstorming
Although it was already proven in some research papers, I almost concluded that a brainstorming with a lot of people is less productive than in making ideas. It is better if we let individuals think h
もっとみるブレストの本当の効能
何かの研究でも書かれていたのだけど、大勢でブレストして何かアイデアづくりの生産性があがるということはほぼない、というのが個人的な結論となってきた。それよりは、有能な個々人が考え尽くしたアイデア持ってきて闘わせたほうがいい。5人程度なら議論の結果いいものが出てくるかもしれないけど、参加者数が二桁になったあたりから圧倒的に生産性が下がる。
自分なりにその理由は見当がついている。ブレストにおいては皆が
課題解決の全体像 (ver. 0.0)
(本当は「仕事の話」マガジンに入れようかとも思ったのだけど、ちょっと色んな人に見てもらって意見が欲しいのでここに。僕自身もまだ自信が完全に無いまま書いているので、意見大歓迎です)
僕は各国の子会社を訪問する度に課題解決スキルについてトレーニングをしている。理由は3つ。
(1) 現場社員の仕事の質が向上する
(2) 未来のリーダーが誰なのかを特定できる(教わっている人の素直さ、勤勉さ、知的素養が一