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横浜マラソン2023に出る(前日譚)

この記事は…

  • タエンの横浜マラソン2023出場の動機と準備内容をまとめています

  • この記事は横浜マラソン2023出場後に思い出しながら書いてます

  • レースの体験記はこちら(LINK)です

■なぜフルマラソン・横浜マラソンなのか?

ランニングは健康維持のためのもの。もし、まとまったタイムが出るようになれば死ぬまでに一度くらいはフルマラソンに出場できれば良いなあ……

などと思っていたところ、Jリーグの同じセレッソ大阪サポーター かつ ランナーである金目鯛さん(人間なのに鯛…)から「出てみればいいのに、楽しいょ」と後押しを受けたのだった。え?そんなポップにフルマラソン出ていいの? ー 棺桶リストのひとつは意外とすぐに手が届くらしかった。

横浜マラソンを選んだ理由は地の利があるから、近いから。結果がどうあれすぐに帰宅して休めるのは嬉しいし、何よりよく知る港町を駆け抜けられるなんて想像するだけでワクワクした。車好きの僕にとっては高速道路(首都高湾岸線)を自分の脚で走れることも強烈な魅力のひとつ(フラグ★)。

初めてのフルマラソンに選ぶレースとしては「横浜しかない」と思った。2023年の5月に無事エントリーが当選して出場権がもらえたときにはめちゃくちゃ嬉しかった。

■目標設定

ランニングのベンチマークはジャック・ダニエルズ(ダニエルズ先生)のVDOTに置いてきた。

僕のVDOTは「42」(フルマラソンなら3時間40分の中盤、5'15"/kmを狙いたいレベル)程度という認識なのだけどロング走でも30km以上を走破したことがないので、まずは完走、サブ4を達成できたら自分を褒めてやることにする。30km走っただけでも「もうしばらくロングは無理!」という状態まで追い込まれたのに、さらに12kmを上積みするなんて…不安しかない。

■トレーニング編:プログラム

横浜マラソンに当選することを前提として、レース日である2023年10月29日から逆算してダニエルズ先生の「4週間サイクルプログラム※」を粛々とこなしていた。

ところが諸事情で7月にランに当てる時間がなくプログラムの継続が困難になってしまったので、同じダニエルズ先生が提案する体力向上を目的とした「ブルー・上級・プログラム※」に切り替えた。

10月に入ってからは「4週間サイクルプログラム」に組み込まれているテーパリングを参考にした。強度が落ちるにつれて「いよいよレースなんだな」と楽しみ半分、不安半分な気持ちになる。

※詳しくは「ダニエルズのランニング・フォーミュラ 第4版」を参照。「4週間サイクルプログラム」も「ブルー・上級・プログラム」も原則は1週間に強度の高い練習を2回程度入れる。真っ直ぐに取り組むとめっちゃキツイ…

■準備編:シューズを考える

はじめて履いたランニングシューズはAdidas Adizeroシリーズ。今年のポイ練とレースに向けて2023年の春先にAdizero Japan 6を新調したのだけど、走行距離を600km積み上げても足になじんでくれない。横浜マラソンを1か月後に控えた最後の追い込み期に両脚の親指の爪が浮いてしまい、急いで次のシューズを検討することになった。

Adizeroシリーズを3足履き続けることに

なんとなくフィットするから、安いからではダメ。失敗したくない。前述の金目鯛さんの勧めでたまたま近所に店舗のあったSteP SPORTSへ。要点(脚の症状、練習量、目標タイム、横浜マラソンで履きたいこと)を伝えただけでものすごい量のINPUTをくれる。

そんなプロが勧めてくれたのはAdizero Japan 8Mだった。ビタっと足にフィットするし、Japan 6に比べてつま先へのプレッシャーもない。インソールのカスタマイズも施してくれてあっという間にタエン仕様のマイシューズが決まる。SteP SPORTS最高かよ。

「インソールが土踏まずに干渉する可能性があるので、レースまでに慣らしはしっかりお願いします」とアドバイスをくれたので翌日からE走やジョグでも履いた。10秒以上楽にペースが上がった。Japan 8M最高かよ。

何とか横浜マラソンまでに100kmは走った。どうも左足のほうがサイズが大きいらしい。確かに左足の土踏まずがしばらく痛かったがやがて気にならなくなった(フラグ★)。

■準備編:ソツケン

レース日の10日前を基準に実施すると良いと言われる岩本式ビルドアップ(通称ソツケン)で目標設定の蓋然性を確認する。

ハイ達成に設定した3時間45分を基準としてトライする。こんなに幅のあるビルドアップを走り切った経験がないので泣きそうになった(たぶん泣いてた)が、何とか達成できた。無茶な目標ではなかったよう。良かった。

■準備編:補給食を考える

その日の練習がどんな内容だろうと、起きたら「わー!」っと走りに行ってしまう人間なので、その日のメニューがロング走だったときに何度かハンガーノックに陥りかけた。フルマラソンで失敗するわけにいかない。ちゃんと考えて自分に合う補給戦略を立てた方が良いと思った。

僕にとって補給食選びに大事だったのは3つ。

  • 携行性(あれやこれや持ちたくない、できるだけ軽いほうがいい)

  • マグネシウムが含まれる(ふくらはぎ、こむら返りは絶対いや)

  • 味がおいしいこと(気分転換にもなるしね)

自ずと補給食はジェルを軸に考えることになった。サブ4ランナーは概ね10km(1時間)に一度の補給が望ましいとされているので、以下のジェルをお供にすることを決めて補給プランを立てた。

・10km:アミノサウルス gel 01(カフェイン入り)
・20km:アミノサウルス gel 02
・25km:メダリスト 塩ジェル
・30km:モルテン100 CAF100(カフェイン入り)
・35km~:アミノサウルス gel 02
・任意のタイミング:塩タブレット2個

事前にいろんなジェルの味見をしたし、実際に走りながらジェルを摂取する練習もした。どれを持っていこうと悩んでる時間は結構楽しかった。ポケットパンパンだ…

■準備編:カーボローディング

妻タエンの全面協力を得ながら横浜マラソン4日前の木曜日から意識的にカーボローディングに取り組んでみた。せっせとごはん、うどん、おもち、めん類…気づけば好物ばっかりだな…ワシワシとカーボローディングに取り組む。そんな僕を見た妻タエン曰く「普段の食事と何が違うのよ?」とのこと。日ごろからカーボはローディング状態だった可能性がある。

効果は不確かだが、合わせてカフェインとお酒を控えてみた。

  • カフェイン:少し抜いておいたほうが当日に摂取するカフェイン入り補給ジェルが効果的に効いてくれるのでは?と思った

  • お酒:好きで毎晩少量を嗜むが睡眠の質が落ちるのと場合によっておなかがゆるくなってしまうため。

炭水化物メインの食事を続けて、土曜日はスタート12時間前となる20:30までに食事を済ませて合わせてモルテン320を1袋摂取した。カーボローディングは取り組んでも分かりやすく変化は感じないもの。当日にハンガーノックに陥らないことだけを祈る。

■最後に…意気込む!

極度の緊張しいで大会となると振るわないことが多いタエン人生だったけど、マラソンは自分次第ではあるし、社会人にもなれば何かに没頭する経験も緊張する状況に身を置くことも自ら求めないと得られない。不思議と前日はしばらく感じなかったソワソワ感に漂い、翌日を思ってただ楽しみだった。

初マラソンなので自分の記録に追われることもない。とにかく怪我なく完走を。また次のレースにも出てみたいと思うような過ごし方ができればいいなと思う。

当日編に続く(LINK

タエン

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