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【らいすき会】森鴎外『雁』分析

この記事は、ライティング力を高めるべく発足されたらいすき会(ライティング好き&ライティングスキルUPの会)に向けて執筆しています。
※らいすき会とは、メンバーが同じ文章を読み、その文章について分析し合う会のことです。分析した内容をnoteにまとめていきます。(これでライティング力が高まるといいな……)


お題の本

文芸オタクの私が教える バズる文章教室(三宅香帆 著)

「言葉の発信力を上げたい人へ」というキーワードが帯に書いてあるこちらの本。50名ほどの文章をそれぞれ分析しており、『なぜこの文章がバズったのか?』を解説してくれています。

自分でも分析する+筆写の分析を読んで、ライティング力アップを目指します!

本日のお題:森鴎外『雁』

 古い話である。僕は偶然それが明治十三年の出来事だと云うことを記憶している。どうして年をはっきり覚えているかと云うと、その頃僕は東京大学の鉄門の真向かいにあった、上条と云う下宿屋に、この話の主人公と壁一つ隔てた隣同士になって住んでいたからである。その上条が明治十四年に自火で焼けた時、僕も焼け出された一人であった。その火事のあった前年の出来事だと云うことを、僕は覚えているからである。

出典:文芸オタクの私が教える バズる文章教室
~森鴎外『雁』より

私の考察

なし。というか、考察できるほどの力が私にはなかった。私自身の考察は以上。

筆者の考察

・文章を書く人は、「過去型」と「未来型」に分かれるのだが、鴎外先生は前者である
・鴎外先生は臨場感のある過去型を書く天才

過去の話をするときは、”伝えたい相手に、過去の遠いところの話をするように伝える”ではなくて”伝えたい人も一緒に過去に連れていく感覚で伝える”ことが大事??なのかな?ってなんとなく筆者の解説から感じた。

・冒頭で「過去の記憶の話だ」と分からせて(古い話である)
・一段落目に「これは過去の記憶のことなんだ」とわかる表現を集めて(と云うことを記憶している、どうして覚えてるかと云うと)
・二段落目以降は、普通に書く

ってことみたい。

まとめ

私は基本的に、過去型の人間だと思う。noteに書くときも、過去に起こった出来事からネタにしてる。だから、自分がこの手法を使うなら…って思ったけど、鴎外先生のように臨場感を出せる自信はもちろんない。

でも、臨場感が出る書き方ができるようになれば、読み手もきっと飽きないんだろうな……。

おわり

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