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【詩】薄い茶色と青

天井の薄い茶色はいつ見ても薄い茶色
青空の青を確認する回数より多い

心は何層にもなっているとして
眠りが一番深い心の世界としたならば
横たわる布団のあたたかさは
眠りの世界を守る表面の層

部屋の空気の冷たさが
頭の中の世界としたならば
夜中に飛びながらお知らせをする
白鳥の声は
社会や地球から押し出された
何か

安心の眠りの中の夢の世界で
何も得ることもなく
しだいに歩くこともできず
また天井の薄い茶色を見つめている
青空の青を確認するよりも多い

スマホを横に置いて
布団から起きることにした

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