見出し画像

【詩】基礎と水平線

いつも海へ行く道は渋滞だった

ゆっくり進む道の途中の弁当屋は
すごくおいしそうに見えた

まっすぐ行く道と右へ行く道のある
信号機は点灯していない

交差点にはいつも警察官が立って
交通整理をしている

その交差点の近くにとめてある
パトカーは他県ナンバーだった

基礎だけ残った建物跡の
基礎の上を歩いて
見上げる先にも
同じ基礎が並んでいる

その視線を伸ばしていくと
海が見えて
水平線が見えた




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?