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【詩】一夜の星読み人

たくさんの流星が現れるころ
その中に混じって
ひとつの星に流れ着くとき
一夜だけ好きな形になれるなら
ふらりふらりと歩く星読み人になって
生れた星を見てみたい
それは昔の姿なのか未来の姿なのか
わからないけれど
となりの星読み人はきっと
関係あることないことを
生れた星を見上げながら
語るだろう
そのとき一夜の星読み人は
となりで語る姿の眼を通して
心に広がる星々を知る
その旅を終えるとき
別の姿になって
残りの夜空を飛んで旅をする
その旅の記憶は
すべて星読み人にあげて
一日の始まりとともに
世界に溶けながら眠りにつく




原作詩

星がきれいなのは誰のせい
王様が背を向けて
別のところへ出かけているから

(中略)

星がきれいなのは誰のせい
夜空を見上げているから

星がきれいなのは誰のせい
眼球が何百光年を受け止めているから

星がきれいなのは誰のせい
いくつもの暗闇を知っているから

星がきれいなのは誰のせい
心の中に銀河が広がっているから

星がきれいなのは誰のせい


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