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三親等までをハッピーにする

例えば最終的に、自分の三親等までの人々がハッピーに暮らせればそれでいいんじゃない、ということを最終目標とするのであれば、頭が整理させるような気がする。自分の半径5メートル以内の世界の安穏さをキープする、それを行動の指針としてみれば、世界はずいぶん平和になるのではないだろうか。

ということで、仕事もへとへと、子供も生まれるというこの時期に、諸々の問題を考えてみる。

まずは下部構造をしっかりと安定させる必要がある。というよりも、下部構造がすべて。ここで言う下部構造とは、具体的にはお金と健康。それがあればこそ、生きがいややりがいというのも成立する。まずはお金から。

使える補助金はすべて使いながら、過度な出費を抑えつつ現役時代をどれだけ長く続けられるのか、という、すべてはそこにかかっている気がする。

例えば出産に関して、東京都であれば「出産・子育て応援交付金」として妊娠時に一人当たり5万円相当の「出産応援ギフト」を、出産時に一人当たり10万円相当の「子育て応援ギフト」をもらうことができる。妊婦面接を受けた場合、区によっては加えて一万円相当のギフト券が支給される場合もある。さらに健康保険からは一児につき50万円の出産一時金の支給も。

また、東京都の018サポートは、都内在住の18歳以下の子供に対し一人当たり月額5000円を支給する仕組み。児童手当では3歳未満だと月額15000円が支給される。

この辺りのことはしっかりと抑えながら、同時にこれからは親の介護なども考えていく必要がある。こうなってくると、なかなか複雑になってくる。おそらくはファイナンシャル・プランナーの範疇になる。

生涯現役を望みながらも、現実には60歳で首を切られる、あるいは会社に残り続けたとしても給料は目減りする、ということを鑑みると、やはり自分の足で立っていくことを考えていく必要がある。アメリカの大学入試などでは常識だが、自分をマーケットに売っていく際に重要なのがダブル、もしくはトリプルコンボ。つまり自分の特徴を掛け算することで、自分を唯一無二の存在としてブランディングしていく。例えば「教育の専門家で見てきた生徒は数千人、セミナーも数えきれないくらい行ってきたプロ」×「ファイナンシャル・プランナー」×「キャリア・アドバイザー」のような。

2030年には人口ピラミッドの頂上が60歳直前になるわけで、定年後の生活の不安を抱える人がいま以上に増えてくるはず。年始に行った新NISAのセミナーの参加者の多くが50代くらいの夫婦だった。あの人たちはそれでもアーリーアダプターのはず。今年の2月段階でのNISAの口座数が1400万、日本の労働人口が6900万。かなり荒い計算ではあるが潜在的にNISAを持っていていい人口の約20%しかNISAを開設していない。資産運用への行動を促す圧力はこれからますます増加していくだろうし、そのなかにおいてシニアのキャリアデザインのアドバイスもできるファイナンシャル・プランナーの需要はここから強まっていくようにも思う。

このあたりは、諸々勉強していった方が良いだろう。日本はまだまだ戦略的なライフプランの立案に関しては後進国な気もするので、英語の文献とかにも当たってみようと思う。一番身近なマーケットは自分なので、自分が欲しいものを提供できるビジネスを展開していくほうが、結局は良い。


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