梅雨時期のヘアケア
●シャンプー
お湯のみのすすぎ洗いで、汚れの6割は落ちます。残り4割の汚れをきれいに落とすコツとして、シャンプーを手のひらの上で、よく泡立てて、爪をたてないように、指の腹で、やさしくマッサージをするように頭皮を、ゆっくりと丁寧に洗います。次に、きちんとお湯でシャンプーと汚れを流すことです。頭頂部や、耳の裏は、流しづらいところになります。地肌がきゅっとしまった、すっきりとした感じになるまで流しましょう。
●トリートメント
トリートメントの目的は、キューティクルの中のコルテックスの内部修復を行うことです。毛先は特に丁寧に、トリートメントを髪全体につけたあと蒸しタオルでしっかりと巻いて、3~5分間おき、流すのがコツです。キューティクルは、温まると開き、よりトリートメント成分が髪の中に入りやすくなり、傷んだ髪の修復に効果的です。シャンプーをするたびに、キューティクルは、少しずつはがれるので、トリートメントも毎日行うのが理想的です。
●コンディショナー
コンディショナーの目的は、キューティクルを保護することです。コンディショナーは、シャンプーの後、髪全体につけていきますが、特に毛先を意識するとよいでしょう。髪の根元に、髪を守る油分がたっぷりあっても、毛先は油分が不足しがちです。毛先は、ダメージにさらされる時間が髪の根元よりずっと長いため、キューティクルとコルテックスの状態が悪くなりがちです。キューティクルの状態が悪いと、梅雨時の水分が、コルテックスの中に入りやすく、梅雨時の髪の悩みにつながります。コンディショナーは、毛先を中心につけて、1~2分程度、髪になじませてから流すとよいでしょう。
●ドライヤー
髪を乾かすとき、髪全体が生乾きになるまでは、方向を気にせず、全体を温風・冷風を切替えながら乾かしていきます。温風のみだと、髪1本1本の温度が上がりすぎてしまい、キューティクルの負担となるので、冷風に切り替えながら、温度が上がりすぎないようにします。
全体が生乾きになったら、ここからはスタイリングを目的としたブローになります。
ボリュームアップしたい場合は、角度45度ほど下をむいて、根元を立ち上げるように、あてやすい方向から髪の根元に、ドライヤーをあてます。髪の根元を、指のはらで左右にうごかし、こするようにすると根元が立ち上がりやすくなります。さらに、後ろ方向にブラシでとかしながらブローすると、よりボリュームアップできます。
カールをつくりたい場合は、髪を束にして持ち、下に向けて、ねじりながら乾かします。
ボリュームダウンしたい場合は、頭頂部からスタートして、上から下へドライヤーをあてます。ブロー後、熱を冷ましながら、両手で、髪をはさみ、上から下へ、軽くおさえていきます。
長時間、梅雨時の湿度に負けない髪型をつくるブローのコツ
髪の根元と毛先の水分量を、できるだけ均一にすることが大切です。髪が長いほど、毛先のキューティクルが少なくなり、乾燥しやすくなります。ブローする前に、毛先にクリームやオイルなどをつけて、ブローするのがよいでしょう。オイルをつけると、髪のボリュームが無くなってしまう方は、油分の少ないヘアミストなどをつけると、湿度に負けにくい髪となります。さらに、土台となる髪内部をよい状態に整えておくことが、湿度に負けづらい髪となるうえで大切です。パーマやカラーリングをしている方はもちろん、ミディアム以上の長さがある方は、毛先のダメージのため多くの水分が髪に入りやすく、湿度に負けやすい髪となります。梅雨シーズンに入ったら、自分ではなかなかできない美容室のトリートメントを受けて、髪の状態をより良くするのもおすすめです。
梅雨時、朝のワンポイントヘアケア
はねているところ、ふくらんでいるところは、水を手のひらにとり、両手を合わせて水を体温で温めて、髪にもみこみ、髪の中に浸透させるようにします。そのうえで、スタイリング剤やヘアクリームをつけます。水をまずつけ、髪内部に水分を与えることにより、スタイリング剤やヘアクリームが、髪表面を均一にカバーしやすくなります。